売るものが届かない! 年末の食卓にオミクロン株の影響

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   「各国で感染が拡大しているオミクロン株、その影響が年末の食卓にも出始めています」と、けさ13日(2021年12月)の「THE TIME,」で宇賀神メグ・アナウンサーが取り上げた。現在、国内で確認された感染者は13人。いまのところ、大きな広がりは見せていないが――

   東京・中央区の高島屋日本橋店では、今年のおせち料理の売り上げは2019年に比べ約6割増えている。その一方で、おせち料理の食材を提供する業者からは不安の声が聞かれる。どういうことなのか。

  • 年末・お正月の食卓への影響が…
    年末・お正月の食卓への影響が…
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「THE TIME,」が伝えた現状

   千葉県にある海産物・輸入販売会社。例年であれば、すべてのいけすがアワビやロブスターで埋まっているが、今年は空っぽのいけすが目立つ。会社の常務は「南アフリカのロブスターやアワビがオミクロン株の影響ですね。航空便が出ないということです」と語る。この会社では安くて良質の南ア産を輸入しているが、オミクロン株の拡大で空輸する航空便が激減し、品薄の状態が続いているというのだ。このため、「割高の国産を代用しなければいけない」と話している。

   南アフリカ産ワインを海上輸送で輸入する業者では「クリスマスと年末商戦のワインが100%確保できなかった」と話す。年末に向け3000本仕入れる予定だったが、1本も入ってきていないという。社長は「12月10日にコンテナが積まれたことまでは確認できているが、港から船が出ていない状況」。現地では感染対策から港で働く人員の確保が出来ず出港できないという。輸入再開の見通しは立っておらず、今後3カ月入ってこない可能性もある。社長は「売るものがないという状況です。売り上げは例年の50%は落ちるんではないか。風評被害につながらなきゃいいが、と思っています」

   新型コロナの感染者の数字は毎日発表されているが、一見、表に見えないところで影響が広がっているようだ。

(一ツ石)

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