竜巻被害「妻を探している」...男性は泣き崩れた 山口真由「ショックを受けました」

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   米国で相次いで発生、死者が100人超と過去最悪になるとみられる竜巻は、やはり気候変動の影響か。13日(2021年12月)の「モーニングショー」がその原因と今後の影響の広がりを探った。

   10日夜から11日にかけて米国のケンタッキー州やミズーリ州など7つの州で、同時多発的に発生した約30個の竜巻は、一夜明け、街の風景は一変させた。

   最も被害が大きかったケンタッキー州では、街のほとんどの建物が原形をとどめていない。「何もかもが消えた。破壊された。街は壊滅的だ」。メイフィールドのブロードウェイ通りでは、郵便局の建物の外形は残っているが、内部はガレキまみれ。被災した女性は、「裏口のドアが顔に向かって吹き飛んできて。だから逃げたの」。建物の壁は、かろうじて残ったが、屋根は吹き飛んだ。「妻を探しているんだ。彼女を見た人は連絡してほしい」被災した男性は、泣き崩れた。

  • 記録的な高温が続き、その後…(写真はイメージ)
    記録的な高温が続き、その後…(写真はイメージ)
  • 記録的な高温が続き、その後…(写真はイメージ)

米国で起きた竜巻被害としては「過去最悪」

   米国で起きた竜巻被害としては、過去最悪だ。100人以上が死亡している可能性も出てきた。倒壊した「ろうそく工場」では、クリスマスを控え24時間体制で稼働、竜巻が直撃した午後9時半ころには約110人が働いていた。イリノイ州では、アマゾンの物流倉庫が倒壊、壁や屋根が飛ばされ、支柱だけが残された。クリスマス商品の配送で多くの従業員が働いており、行方不明者の数が把握できていないという。

   米国では突風も含めれば、夜から未明にかけて約300の強烈な風の災害が発生した。本来は、夏の初めに多く発生する竜巻が、季節外れのこの時期に、なぜ吹き荒れたのか?

   現地メディアによると、南側から暖かい空気が吹き込み、中西部を中心に11月12月に記録的な高温が続いていた。テネシー州メンフィスでは10日、平年より15度も高い27度を記録した。ここに、北から強い寒気が吹き込んだため巨大な積乱雲が発生し、竜巻が多発したとみられる。

   コメンテーターの山口真由(弁護士)「竜巻がこれほどまでに暴力的に人々の命と暮らしを破壊するとは。ショックを受けました。地球全体の取り組みを考えなければ」

   テレビ朝日社員の玉川徹は、「メキシコ湾の水温がいつもより2度高い。水温が2度高いだけでこれだけ破滅的なことが起こる。ここから北上する暖流が、北海道より北の北緯51度のロンドンを暖かくしてきたわけだが、ヨーロッパの気候も今後、影響を受けかねない」。

(栄)

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