最終回まで目が離せない「真犯人フラグ」! 西島秀俊の演技が光る

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   10月10日、日曜午後10時30分から始まった、日本テレビの連ドラ「真犯人フラグ」を見ています。

   以前にも言いましたが、このクールは面白いドラマが多いのです。

   「真犯人フラグ」は、話題になった「あなたの番です」と同様、原案・企画が秋元康さん、制作スタッフも同じということで注目を集めています。

   主人公の相良凌介(西島秀俊)は、運送会社に勤務しており、美人の妻(宮沢りえ)と、長男・長女の4人暮らし。マイホームを建てることも決まり、絵に描いたような幸せな家庭を持っています。

   ところが、ある日突然、妻子が行方不明に。ただの家出では?と警察では調べてもらえず、友人の週刊誌編集長に相談し、記事にしてもらうと、SNS上では、彼への同情など、反響が多数見受けられました。

   しかし、時が進むにつれて、ある疑惑(フラグ)が浮上します。それは「真犯人は凌介なのでは」というものでした。

  • 日本テレビの「真犯人フラグ」番組サイトより
    日本テレビの「真犯人フラグ」番組サイトより
  • 日本テレビの「真犯人フラグ」番組サイトより

真犯人はいったい誰なのか?

   相良(西島)は、運送会社のカスタマーサービス部管理課課長で、温厚な人柄の好人物。部下にクレーム処理を迅速にこなす二宮瑞穂(芳根京子)がいます。思いやりがあって機転がきく彼女は、事件を知ると冷静に、相良(西島)を支ええ励ます存在です。 再生回数が上がりそうなら、何でもやる雑食系のYou Tuberのぷろびん(柄本時生)が、相良(西島)の事件に目をつけ、動画を上げるようになります。

   相良(西島)が、「真犯人が相良なのでは」という、いわれもない、デマに振り回されるという、余りないシチュエーションの作品です。

   その中で、相良(西島)の、人柄が良くて、見るからに気の毒なくらいの演技が光ります。周囲の人達が、無責任にもデマを信じ込む状況の中で、二宮(芳根)の冷静な行動が、相良の苦しい環境を助けるところに共感が持てます。

   ぷろびん(柄本)の、狂気にも満ちた演技にも、納得感があるのです。

   相良(西島)が、姿を消した家族と、どういう形で会えるのか、真犯人はいったい誰なのか、ハラハラドキドキさせられるドラマです。最終回まで目が離せません。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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