「ミセス京都」のファイナリストに選ばれた京都市議の豊田恵美氏(41)に、政務活動費を不正に受給していた疑いが浮上している。これを告発したのが夫(46)というから事情は複雑だ。現在離婚協議中でもあり、もはや泥仕合の様相を呈している夫婦の主張を、きょう10日(2021年12月)の「モーニングショー」が伝えた。
豊田市議は2009年に京都府議だった貴志氏と結婚し、11年に長女を出産。19年に自民党から京都市議に立候補し、初当選した。貴志氏は事務所職員として妻を支えていた。
政務活動費の不正受給疑惑
その貴志氏が今回告発したのは、豊田市議が政務活動費に架空の人件費を計上したという疑惑だ。豊田市議は2020年度の収支報告書に貴志氏の給与約137万7000円を計上したのだが、貴志氏は「(20年)3月23日に追突事故に遭い、頚椎捻挫で長期間療養していた」と勤務実態を否定。その証明書として、豊田市議が雇用主として自筆で記入し、保険会社に提出した休業損害証明書を公表している。また貴志氏は、豊田市議に暴力を振るわれたとして警察に被害届も提出している。
2人は現在、弁護士を立てて離婚協議中で、長女(10)の親権を争っているという。貴志氏は取材に対し、「仕事をしていた認識はない。送ってと言われて運転して送っただけ。それを仕事と言われると違和感がある」「娘のために妻の不正をただしたいという思いが大きい。娘に聞いてもらえばわかる」などと話した。
一方、きのう9日に記者会見した豊田市議は、「2020年4月から21年3月について労働の実態はあった。地域のみなさまに話を聞いてもらえればわかる」と主張。休業損害証明書に記入したことについては、「貴志氏から物事を強く強要されると断り切れない弱い立場にあった。(貴志氏が)暴力を振るうこともあり、恐怖心を持っていた」とし、自身の暴力行為は否定した。
貴志氏の告発が事実だとすると、罪に問われる可能性はあるのだろうか。「勤務実態がなかった場合、豊田市議は政務活動費をだましとったとみなされ、詐欺罪に問われる可能性がある。勤務実態があった場合は、うその休業損害証明書を出したとして夫妻ともに詐欺罪に問われる可能性がある」とする若狭勝弁護士の見立てを、斎藤ちはるアナウンサーが伝えた。
長嶋一茂(スポーツキャスター)「笑ってしまいました。お互い殴り合っているのかな、大丈夫かな。夫婦間の個人レベルの話かなと思ったけど、政務活動費は税金ですから、市民にとっては他人事ではありませんね」
玉川徹(テレビ朝日社員)「最も近い身内から裏切られるという形をとられたら、(豊田市議は仕事を)もう続けていけないのかなという感じはしますね」
(キャンディ)