コロナ対策で「職場は原則雑談禁止」 過剰?必要?「スッキリ」で解説

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   世界各国でオミクロン株が急拡大する中で、さらなる徹底が求められる新型コロナ感染対策。しかし、現在飲食店や商業施設で行なわれている感染対策は本当に有効なのか。今日7日(2021年12月)の「スッキリ」では、そんな街の疑問の声を取り上げ、日本感染症学会の水野泰孝医師に適切な対策方法を聞いた。

   最も気になる飲食店の感染対策。テーブル上にアクリル板で仕切りを立ててあるところも多いが、隣のテーブルとの間には仕切りの無いところもある。逆にカウンター形式のところでは、隣と仕切りがあるが、厨房との間に仕切りの無いところもあるが、本当にこれで大丈夫なのか。

   また、家族での食事など、仕切りが本当に必要なのか疑問に思えるケースもある。店からは「仕切りを外してはいけない」といわれるというが、家族の外食でパーティションは外してはいけないのか。

  • 状況に応じた対策が求められている
    状況に応じた対策が求められている
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場面場面に応じて...

   水野泰孝医師「場面場面でシチュエーションが違うが、基本的にアクリル板が必要なのは、マスク無しで対面で会話をする場合なので、食事の場面はパーティションを対面でおくのが効果的。家族の場合、自宅でパーティションを置いていないのであれば、外食時に置く意味はないが、社会の目がある。(家族の場合は外して良いとなると)例外を作ってしまうのでバランスが難しいところ」

   商業施設での対策にも疑問の声が上がった。フードコートでは席を一つずつ空けるようにバツ印が付いていたり、レジ待ちでは間隔を空けるように立ち位置の目印がついていたりする。しかし、人が混み合っている店内で、食べる時だけやレジを待つ時だけ間隔を空けることに意味はあるのか。

   水野泰孝医師「私も疑問に思うところがある。一部で間隔を空けていても、他の場所でやっていなければ効果がない。マスクを付けて、さらに会話をしないという状況であれば距離はあまり空ける必要はない」

   学校や職場では、過剰とも思える感染対策に疑問の声が。ほとんどテレワークという女性会社員は、たまの出社日に同僚とコミュニケーションをとりたいが、ご飯は自席。会話は必要最小限で雑談は原則禁止になっているという。

   学校では手指消毒が1日9回で、さらにマスクの上にフェイスシールドをつけているところもあるという。

   水野泰孝医師「マスクをしていれば基本的にフェイスシールドはいらない。ちゃんとした不織布マスクをしているのであれば、職場でのコミュニケーションを取ることが可能だと思う。消毒に関しては、やみくもにやるのは疲れるだけ。不特定多数の人が触るものを触ったあとだけ消毒するなど、タイミングが重要。アルコール効果が若干落ちるノロウイルス流行のきざしもあるので、場面場面に応じた効率の良い消毒を心がけたい」

   司会の加藤浩次「今消毒して、人が触ったものをまったく触っていないのにまた消毒というのは意味が無い。みんなが触るものを触った後に目や鼻をこすると感染リスクがある。水野先生が言われたことを確認して感染対策したいと思います」

(みっちゃん)

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