「鹿児島県のトカラ列島近海では、今月(2021年12月)4日以降、140回以上の地震が発生しました。心配です」とMCの谷原章介。気象予報士の天達武史は、「そうですね。日本列島の各地で震度3を超えるような地震が相次いでいます。今後大きな地震につながる可能性はあるのでしょうか」と疑問を口にした。
連日の地震と、東海・南海トラフや富士山噴火との関係は?そして有事への備えは?6日の「めざまし8」で、東京大学地震研究所の笠原順三名誉教授と天達武史気象防災キャスターがW解説した。
谷原章介、「富士山が噴火するかどうか」について質問
笠原氏が不安視するのは、3日に和歌山県御坊市で震度5弱の揺れを観測した、紀伊水道を震源とした地震。気象庁は「今回の地震は南海トラフ地震とはメカニズムが異なり規模が小さいことからも、南海トラフ地震の予兆ではないと言えます」としているが...。
「南海トラフを横断する場所で地下の構造を調べると、(南海トラフ地震で想定される)プレートの境目が動く形の地震が起きた場所と、(3日に紀伊水道で起きた)分岐断層が動く形の地震が起きた場所が、どこを横断してもある。メカニズムは違うけど、対になっていることは確かなのです。ただ、時間的に、分岐断層型の地震が起きたときにすぐにすべりが起きて巨大地震につながるかどうかは分からない」(笠原氏)
谷原は、もう1つの気になるポイント「富士山が噴火するかどうか」について質問。
笠原氏「この間(3日)の山梨の地震についていうと、富士山に特別な異常現象は見られません。ただ、房総沖の地震や東海沖の地震と、富士山の噴火は過去に関連して起きたことがあるので、注意する必要があるでしょう」
天達キャスターは、防災の基本として「3K」を紹介。「気づく」「考える」「行動する」だ。
天達「地震が起きる前の段階でも、家の近くの高い塀などの危険な場所に気付いて、『近づかないようにしよう』と考える。そして実際行動に移す。いま全国で避難訓練などが行われていますが、家族でも話し合ってみてください」
(ピノコ)