「科捜研の女」事件の舞台が「まんまプデュ」  アイドル目指して...

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   連続ドラマ「科捜研の女 Season21」(テレビ朝日系)第7話が、12月2日(2021年)に放送された。(ネタバレあり)

   男性アイドルグループ「TT-Nimo」の追加メンバーを選ぶ公開オーディション企画「TT-Nimo Project」に参加している豊原輝(清水学さん)が、合宿所で死亡しているのが見つかった。科捜研と刑事部は、アリバイのない松永大我(佐野岳さん)、大橋剣人(松島庄汰さん)、西尾ユズキ(川野快晴さん)ら7人について捜査を進める。

  • テレビ朝日の「科捜研の女 Seasin21」番組サイトより
    テレビ朝日の「科捜研の女 Seasin21」番組サイトより
  • テレビ朝日の「科捜研の女 Seasin21」番組サイトより

仲間の裏の顔を密告

   娘の影響でTT-Nimoにハマっているという法医学教室の教授・風丘早月(若村麻由美さん)は、科捜研所長の日野和正(斉藤暁さん)に、インタビューに答えるメンバーたちの配信動画を見せながら

「大橋剣人くんはリーダー的存在。小さい頃からテレビや映画で子役やってた。昔ちょっとヤンチャしてた松永大我くん、いつも1人で居残り練習してる努力家。でもまだ笑顔が苦手なんだよね~。大我くんはダンスに集中しすぎると眉間にシワが寄るから、みんなから眉間、眉間って突っ込まれてる。西尾ユズキくん、彼は涙がトレードマーク。すっごく泣き虫!どの子もそれぞれ魅力あるのに、選ばれるのは2人だけ」

と解説。日野は「いろんな子がいるんですな」と感心していた。

   捜査の中で、豊原は事件の直前、プロデューサーのサニー(斉藤陽一郎さん)に

「ユズキはいつもポケットにチューブのわさびを忍ばせています。それをなめて泣き虫キャラを演じてる。あんな姑息なやつ、アイドルにはふさわしくないですよね。あと、他にも秘密を持ってるやつ、僕は知ってます」

と、メンバーの秘密を密告していたことが判明。サニーは「仲間を売るような...君こそアイドルにはふさわしくない!」と一蹴したという。

隠し子のためにアイドルを目指した

   娘がTT-Nimoのファンクラブに入っているという早月からの情報により、豊原はファンクラブ会員限定で販売されているぬいぐるみを鼻と口に押し当てられて窒息死したことがわかった。「有罪知識質問法」という検査で「凶器はぬいぐるみですか?」という質問に、松永は「何で?何でぬいぐるみやってわかったん!?」と反応してしまう。問い詰められた松永は、

「あのぬいぐるみは、娘のために買うてん。昔付き合うとった彼女が俺と別れた後、子供産んで育ててるって3カ月前に知って会いに行ったんです」

と告白する。

   松永は元彼女(加藤千果さん)に真面目に働いていないことを責められ、「二度と現れないで」と突き放されていた。その時に娘(小山紗愛さん)が「TT-Nimoのぬいぐるみほしい!」と言っていたのを聞いて、松永はそのぬいぐるみを元彼女あてに送る。結局受け取ってもらえなかったが、返送されたぬいぐるみに同封されていたオーディションのチラシを見て、「もしも俺がTT-Nimoに入れたら、娘が見てくれるんちゃうか」と、参加することを決意したと語った。

   そのぬいぐるみに娘の写真を入れて、合宿所の部屋で「パパ、頑張るからな」などと声をかけていたが、それを同室の豊原が聞いていて、事件直前に「サニーさんに教えようと思った」「隠し子がいるやつなんてアイドルにはふさわしくない」と言われたのだ。

   撮影のためにその場を離れ、写真を取り返そうと再び戻ると、豊原が倒れていた。松永は「ぬいぐるみがここにあったら俺が疑われると思いました」と、ぬいぐるみを持って逃げたことを認めた。

アイドルのプロデュース公開オーディション

   そしてもう1人、ぬいぐるみの質問に反応したのが大橋だった。大橋は子役時代に映画の中でぬいぐるみを使って父親を殺す役を演じたといい、「あの時の感触が今蘇ってます。全身全霊で演技した、あの時の...」と説明していたが、松永が隠していたぬいぐるみに大橋の指紋が付いていた。

   大橋は犯行を認め、事件直前に豊原から

「子役としての仕事がなくなった頃から、母親に八つ当たりして暴力をふるってたんだろ?母親が車いす生活になってしまったのも剣人の暴力が原因なんだよな」
「暴力的な男なんてアイドルにふさわしくない。ネットにあげちゃおう。ユズキも大我も剣人も、みんな落ちればいい」

と言われたことを明かす。立ち去ろうとする豊原を追いかけた際に2人で転倒してしまい、豊原がブロックに額を強打。朦朧とした様子の豊原を見て、「このまま死んでくれたら、僕の秘密を暴露される前に。昔出演した映画を思い出して」と、ぬいぐるみで豊原を殺害したと自供した。

   オーディションは中止となり、「アイドルなんかなれるわけないやん。この2カ月、無駄な努力しただけやった」と自暴自棄になる松永に、マリコと刑事の土門薫(内藤剛志さん)は、元彼女と娘がオーディションの配信を見て松永を応援していたことを明かす。

   マリコから

「アイドルって、応援してくれる誰かがいるからアイドルなんだと思う。あなたはきっと、娘さんのアイドルになれる」

と励まされ、松永は「そうなれるように、努力します」と涙ながらに決意を語っていた。

   男性アイドルのオーディションが題材だったことで、韓国発の人気公開オーディション番組「PRODUCE 101」を連想した視聴者が多かったようだ。ツイッターなどでは

「科捜研の女でプデュ(編注:PRODUCE 101)みたいなサバ番(編注:サバイバルオーディション番組)やってるwwww」
「宿舎や練習室にカメラがついて24時間監視体制だったりインタビュー風景の感じはまんまプデュ」
「科捜研の女、本当にめちゃくちゃプデュで爆笑止まらん」

といった声が上がっていた。

(TT)

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