日大・田中理事長逮捕後の特捜部の狙いは? 若狭勝弁護士の見立て

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   所得税約5300万円を脱税した疑いがあるとして、東京地検特捜部は29日(2021年11月)、日本大学の田中英寿理事長(74)を逮捕した。30日の「めざまし8」では、元東京地検特捜部の若狭勝弁護士が今後の動きを解説した。

   MCの谷原章介「いよいよ理事長にまで捜査のメスが入りましたね。今回は特捜部の執念の捜査と聞いておりますが」

  • 番組サイトより
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谷原章介「うーん。どうなっていくのでしょう...」

   若狭弁護士「今回は特に、田中理事長の背任の共犯として刑事責任を追及したいという強い思いがあったことは確かです。ただ、背任の共犯についての証拠が整わなかったということで、今回は脱税ということで逮捕に至ったということです」

   「背任の共犯」とは、日大附属病院建て替えをめぐる背任事件のこと。設計会社に支払われた着手金7億3000万円のうち2憶2000万円が、医療コンサル会社株主の籔本雅巳被告(61)と日大元理事の井ノ口忠男被告(64)に渡ったとして、2人が起訴された事件だ。2人の口から「数千万円を田中容疑者に提供した」という話があったが、田中容疑者は受け取りを否定。検察は捜査を続けていた。

   背任の関係先として、田中容疑者の自宅を家宅捜査する中で見つかったのが、帯封付きの2億円あまりの現金。若狭弁護士は「お札の記番号などからお金の流れを特定し、脱税容疑に結び付けたのではないか。帯封付きの記番号で流れが分かってくるんです」と解説する。

   検察の今後の動きは?若狭さんによると、脱税額が大きいほど悪質性が高まるとして、余罪がないかを捜査していくという。「もっともっと脱税があるのではないかと、深掘りしていくでしょう」と若狭氏。

   谷原「そこから背任の方につながっていくことはあるのですか?」

   若狭弁護士「結論としては、また背任に戻って背任で起訴するのは難しいと思います」

   谷原「うーん。どうなっていくのでしょう...」

(ピノコ)

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