「新型コロナウイルスの飲み薬の効果が下方修正されたというニュース、気になります」とけさ29日(20121年11月)の「THE TIME,」で司会の安住紳一郎が伝えた。
世界で初めて承認された新型コロナの飲み薬「モルヌピラビル」。その効果について、当初より、効果が弱まるとの分析結果が明らかになった。米国の製薬大手メルクなどが開発中の「モルヌピラビル」の効果に関して、10月の発表では重症化による入院や死亡のリスクを50%抑えることができるとしていた。しかし、最新の臨床試験の結果では30%と以前より弱まるとの分析が示された。
特例承認への影響は?
今月19日にはヨーロッパ医薬品庁がモルヌピラビルを「使用してもよい」とする見解を示し、英国の医薬品規制当局はすでに承認していた。
日本もメルクの日本法人MSDと160万回分の供給を受けることで合意しており、特例承認を経て、早ければ年内にも供給される予定だったが、ブレーキがかかるかも知れない。東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「効果が弱まるとの分析が特例承認に影響する可能性がある」とみている。
日本ではきのう28日の新規感染者数は全国で73人、東京では9人と低い数字が続いているが、世界の状況を見ると、新変異株「オミクロン」の確認などまだまだ厳しい状況だ。
(一ツ石)