「きょう29日(2021年11月)は、やはり、このニュースです」と司会の安住紳一郎が「THE TIME,」で切り出した。新型コロナウイルスの新変異株の「オミクロン」だ。
この変異株は「オミクロン」と名付けられたが、その由来について安住が次のように説明した。
「(変異株については)ギリシア文字を順番につけているのですが、アルファから始まり、本来ならラムダ(ペルー)→ミュー(コロンビア)→ニュ→クサイ→オミクロン(南アフリカ)と続けるのですが、ニューは英語の「NEW」と混同されるので避けた、クサイは英語の「Xi」で中国の習近平国家主席の読みと一緒になり、どうやら国名や人名をつけないという配慮の延長線上で判断されたようです」
「わからないことが多い」
実際、「HOTワード」のコーナーで、オミクロンに関して「WHO(世界保健機関)は公衆衛生よりも中国共産党の機嫌を心配している」とアメリカのコットン上院議員が批判したと紹介していた。
いまも世界各地で確認されているが、現在では12の国と地域で合わせて108人の感染が確認されている。最初は南アフリカ、そしてヨーロッパに広がり、アジアでは香港も含まれている。
安住「感染力が強い一方、このウイルス自体は弱くなっている可能性を指摘している専門家もいます」
杉山真也アナによると、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「変異を繰り返すことで感染力は高まる一方、ウイルスとしては弱くなっている可能性がある。軽い風邪くらいの症状で多くの人が感染し、結果として集団免疫を獲得する可能性もあるかも知れない」といっているが、「ただ、やはり、わからないことが多いというのが現状のようです」(杉山)と話す。
安住「まとめですが、現在のところ、これまでと比べ、(1)感染力が高い(2)症状はさほど重くない(3)いまのところ、ワクチンの効果は効かないようだ、というのが情報を見た感想ということになります」
(一ツ石)