辞意表明の木下都議、なぜ一転した?「めざまし8」が伝えた背景

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   自動車免許停止中に車を運転して事故を起こしたことを隠して当選した、東京都の木下富美子都議(55)が22日(2021年11月)、辞意を表明した。議員継続にこだわってきた木下都議がなぜ、辞職の決断に至ったのか。23日の「めざまし8」が伝えた。

   木下都議は22日夜、都庁で記者会見し、議員辞職を表明した。同都議は、7月の都議選の告示期間中に無免許運転を7回したとして、道路交通法違反の罪で在宅起訴された。この都議選で再選した翌5日に、無免許運転で当て逃げをしていた(2日)疑いが発覚した。

  • (番組公式サイトより)
    (番組公式サイトより)
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会見で「理不尽な現実」と発言、「謝罪会見としては0点」

   同都議は会見で「規範意識が薄い、議員の資質に欠けるなど厳しいご意見を頂き、当然のことだと思っております」とした一方で、「齢85になる父の安全が脅かされる事態となりました。これ以上家族を巻き込むことはできない」「4年間の任期を都民の皆様にご奉仕するとの考えのもとで(中略)仕事がしたくて議員継続を望んでいるにも関わらず、仕事をさせてもらえないという現実が、先日の委員会開会拒否で明らかになった。十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました」。会見は1時間半に及んだ。

   この会見を木下都議の地元・板橋区の居酒屋のテレビ中継で見ていた客は、「これだけのことをしてあれだけ騒がれて、(辞職は)当たり前のことだと思うけど」。「理不尽」との言葉を聞いた、木下都議の元支援者は「自分がまいたタネでしょ」。多くの政治家の謝罪会見などにアドバイスしてきた政治コンサルタントは、「(実績を約5分間話し続けたことに)げんなりしました。今後の彼女の人生のための会見だったとしたら、0点だった」。

   小池百合子都知事は20日、木下都議が「出処進退をただしていくことについて、彼女自身が決することを、私は確信している」と述べていた。

   コメンテーターの武井壮氏は「そもそも(無免許運転当て逃げの)事実を有権者が知っていたら、当選できていたかという疑問が、みなさんの違和感だと思う」

   若狭勝弁護士は、議員を継続してきた木下都議が、ここへきて一転、辞職を決めた背景について、①在宅起訴になり(19日)、想定していた略式起訴とは違って、懲役刑も予想される裁判になる可能性がでてきた、②明日に予定された都議会議会運営委員会で「除名処分」となった場合に、政治家として致命的な事態となりかねない、と見る。

(栄)

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