テレ朝の平日月~金15時48分は「相棒」再放送の時間帯だ。それも順番に放送されるのではなく、例えば、月曜「相棒16 #8」、火曜「相棒11 #8」、水曜「相棒7 #17」、木曜「相棒8 #7」、金曜「相棒19 #5」というように、年代も放送回もバラバラ、アトランダムに放送される。当然、相棒も成宮寛貴だったり、及川光博だったり、反町隆史だったり。水谷豊の右京さんもこの20年間、変わらないように見えるが、アハ体験のように変わっており、それを見つけるのも楽しい。なにが出てくるかわからない「相棒ガチャ」についハマって、自宅にいる時はつい見てしまう。
そうなると、やっぱり水曜夜9時の新作「相棒season20」も気になって見てしまい、すっかり「相棒」づけの毎日だ。
民放連ドラにも朝ドラにも大河にも...
11月17日(2021年)放送「相棒season20」の第6話「マイルール」は、ベストセラー作家の福山光一郎が自宅で刺殺されたことから始まる。例によって、警察は強盗殺人として捜査を開始するが、右京さんは殺人現場から連載原稿が消えていることに気づき、そちらの線から捜査。その小説のストーリーは、少女殺害事件の捜査にあたる老刑事が、執念で犯人を捜し出し、追い詰めていくものだった。
この作家を演じたのが俳優の菅原大吉で、地味ながらいろんなドラマに出ている。最近も、「彼女はキレイだった」(フジテレビ系)で小芝風花演じる佐藤愛の父親役や、「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)の第3話で研ナオコ演じる村松きよ美の夫・かっちゃん役、NHK朝ドラ「おかえりモネ」では、気仙沼中央漁協の組合長・太田滋郎役、大河ドラマ「青天に衝け!」では伊達宗城役を演じるなど大活躍だ。
主役を張るような派手さはなくても、ドラマを面白く盛り上げる名脇役といった風情がある。この菅原、実は「ピンクの電話」のミヤちゃんこと竹内都子の夫だというのは意外と知られていない。結婚当時、菅原はそんなに知名度もなく、報じられた時は「誰?」という存在だったが、それが今では大活躍。ミヤちゃん、先見の明があったねえ。
(大熊猫)