「これは、朝からケンカしないといけないということですか」ときょう18日(2021年11月)の「めざまし8」で、コメンテーターの元大阪府知事の橋下徹氏が苦笑交じりで語ったのは、国会議員の文書通信交通滞在費(文通費)をめぐり、れいわ新鮮組の衆院議員大石晃子氏が「維新を倒すための戦費として使う」と発信し、橋下氏とバトルになっている話題だ。番組では、大石氏のインタビューとともに、13年前の橋下氏との「因縁」も映像とともに取り上げた。
任期が1日なのに月額100万円が満額支給された文通費について、日本維新の会が問題視したことを機に与野党で見直しが議論されているなか、今回初当選した大石氏は「維新が『100万円もったいない』と空騒ぎ。よう言うわ。維新を倒すための戦費として私は100万円でも何でも使います」と自身のSNSに投稿した。これに対し、日本維新の会の創設者である橋下氏が「大石議員は100万円は丸々いただくんだって。れいわの非常識度が炸裂!」と同じくSNSで痛烈批判した。
「これからしっかり勉強してもらいたい」
番組はきのう17日、大石氏に取材した。100万円について「小さな政党で全部ボランティアや寄付でやってきたので、政策実現するためにはお金が足りない。ルールにのっとって活動費として使えるものは国民のために有効利用するべき」と語り、文通費の使途を広げる代わりに、帳簿に付けて用途を公開すべきだという考えを明らかにした。
大石氏は元大阪府庁の職員で、橋下氏との因縁は13年前にさかのぼる。橋下氏が大阪府知事に当選後の初の朝礼で「(朝礼を8時40分か50分にやることに対して)組合等が超過勤務がどうのこうのと言ってきたら、僕は『就業時間までたばこ休憩から私語から全部ナシ』と言います」と挨拶したところ、会場から「どれだけサービス残業やってると思ってるんですか!」と声を張り上げたのが大石氏。当時、「大阪のジャンヌ・ダルク」と話題になった。
VTRの後、MCの谷原章介が「さあ、橋下さん、ジャンヌ・ダルク大石議員のお言葉、いかがでしょうか」と焚きつけたが、リモート出演の橋下氏は「まあ彼女は国会議員になったばかりで制度について詳しいことを知らないんでしょうね。これからしっかり勉強してもらいたい」とサラリ。
「活動費と認められているのは政党交付金。今、文通費が問題になっているのは、これが本来は政治家が文書を出したり滞在したりするときの経費だということ。民間企業なら領収書をつけてその都度、処理をします。100万円最初にぼーんと渡したっきりなんて、民間ならあり得ない。大石さんはずっと公務員だったので、おそらく民間の経費処理のことを知らないんでしょうね」と余裕を見せていた。
話はこの後、大石議員を離れて、「政党交付金の活動費にメスを入れるべきだ」という橋下氏の主張に対し、維新の会の松井代表が反対しているという話題に。「松井さんには却下されちゃいました。最後は国民の判断だと思います」と鼻息荒い橋下氏に対し、谷原はこう締めた。
「大石さんの次は松井さんとのバトルということですね。健闘を祈ります」
(キャンディ)