国会議員「文通費」の甘い仕組み 玉川徹「経費にして、全部公開を」

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   「在職1日でも1月分全額支給されるという問題です」と司会の羽鳥慎一がけさ16日(2021年11月)のモーニングショーで取り上げた。国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)のことだ。給与に当たる歳費とは別に毎月一律100万円支給されている。今回も10月31日に投開票された衆院選で当選した新人と元議員らに全額支払われた。

   この問題について日本維新の会の副代表、吉村洋文大阪府知事が「日割りじゃなくて100万円丸ごと支給される。やっぱり明らかにおかしいと思います」と批判していた。発端は日本維新の会の新人議員が「普通の民間企業じゃあり得ないんじゃないか」と訴えたことだ。代表の松井一郎大阪市長も「永田町は世間の常識からかけ離れている。だって、仕事していないんだ」と追及する。

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日割り問題だけでなく...

   このため、日本維新の会は10月分について、新人議員は全額、再選した議員は半額程度を党が集めて寄付する方針だ。日本維新の会と国民民主党は日割りでの支給を可能とする法改正を目指している。

   これについて、「非常に違和感を感じています」と話す議員もいる。れいわ新選組の大石あきこ衆院議員で、「これまで維新の方々、日割りじゃない形でもらってきたでしょ。自分たちは今までその問題に気付いているけど、もらってきたと」と指摘する。

   吉村知事は2015年10月1日に衆院議員を辞職し、今回同様1日で10月分の満額を受け取っていたといわれ、きのう15日、「6年前とはいえ、僕自身もやっぱり、きちんと日割りをした分を寄付しないと、けじめがつかないと思っています」と寄付すると表明した。

   この文通費、毎月100万円、年間1200万円で非課税なうえ、領収書添付必要なし、使用用途について報告義務なし、余った費用も返還義務なし、そして在職が1日でも支給されるという、実に甘いお金だ。

   羽鳥「今回の選挙で初当選の人が97人いますが、31日に当選したのですから、実質的になにもしていない、なにもできない。でも、ルールによると、100万円です」

   菊間千乃(弁護士)「新人の方がおかしいのではないかと指摘したことがきっかけでした。組織に新しい風が入ることが大変大事だということを改めて感じました」

   玉川徹(テレビ朝日)「このお金、給与なのか、経費なのか。透明性があれば我々もチェックできる。そのためには経費にして、全部公開する。このさい、経費に切り替えたらどうか。我々民間が普通にやっていることで、余った分は返すと」

(一ツ石)

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