「接種のルールが変わるかもしれません」と切り出す司会の安住紳一郎。16日(2021年11月)の「THE TIME,」は新型コロナワクチン接種の今後の見通しと、それに対する街の声を取り上げた。
「5歳から11歳」へのワクチンどうする
厚労省専門部会ではワクチン接種の対象年齢に5歳から11歳の子どもも加えるかどうかについて、昨15日から検討が始まったが、背景にはアメリカで始まっている子どもへのワクチン接種がある。アメリカではセサミストリートの人気キャラクターで設定年齢6歳のビッグバードが「今日ワクチン打ったよ」と接種を報告して話題となるなど、子どもへの接種の動きが加速している。
対象となる子どもを持つ親たちはどう考えているのか。街頭インタビューでは「うちは受けさせる予定です。かかったときに後悔するようなことがあったら嫌なので」「注射は痛いけど、コロナになったら周りの人に迷惑をかけるから我慢して受けます」と積極的な声が出る一方で、「ちょっと考えちゃいますね。子供は重症化しにくい」とためらう人も。
塾に通う子どもたちの意見も「感染してもワクチン打ってたら軽い症状。ワクチンしてなかったら重症になるから打った方がいい」「打ちたいです。打ってそこで苦しむだけでコロナにかかって死ぬより全然いい。旅行したい。ワクチン打てばちょっと安心」など接種を希望する子どもに対し「お父さん2回打ったんですけど、高熱出したりしてぐったりしてたからあんまり打ちたくない」「副反応でて学校休まなきゃいけない」と不安を訴える子どもが。さらに「友達が打ってて、自分が打ってなかったら仲間はずれにされる」とワクチン差別を心配する声も出た。この塾では小学生7人中「接種したい」が2人、「したくない」が5人という結果だった。
「査読前の論文ですが...」
子どもへの接種の他、3回目接種を前倒しする案も議論されている。これまでは2回目接種から8カ月経った人が3回目接種の対象だったが、昨日松野博一官房長官は会見で「ファイザー社のワクチン接種に関する薬事承認の内容を踏まえ、間隔を6カ月以上とすることもできるとされたと承知しております」とコメント。厚労省は接種間隔を原則8カ月としつつも、地域の感染状況によっては6カ月に前倒しすることを認める方針を明らかにしている。
安住紳一郎「カタールの14万2000人を対象にしたデータでは、2回目接種後96.0%だった重症化・死亡の予防効果が、6カ月後は88.9%に低下。77.5%だった感染予防効果は17.3%に下がっているということです」
実際のスケジュールだが、来年1月から予定されていた高齢者接種が今年12月に、来年3月に予定されていた職域接種や一般接種が1月にそれぞれ前倒しされる。
番組ではファイザーとモデルナの交互接種の新データも取り上げた。
安住紳一郎「私は1回目2回目はモデルナ打っています。査読前の論文ですが、モデルナ、モデルナと打った人が3回目モデルナを打った場合、抗体量が10.2倍になるのに対し、ファイザー打った場合は11.5倍になるというデータがあります。もう一つ、ファイザー、ファイザー、ファイザーだった場合が20倍になるのに対し、ファイザー、ファイザー、モデルナの場合は31.7倍というデータがあります。たくさん抗体つけた方がいいんで、交互接種の枠組みを作る必要があるかもしれません」
(みっちゃん)