「男らしさ」「女らしさ」の役割になどについて、無意識の思い込みがあるかどうか。内閣府の調査によると、76%が「思い込みがあった」と答えた。8日(2021年11月)の「モーニングショーのショーアップ」コーナーで取り上げた。
質問は全部で36項目あるが、例えば、こんな質問だ。
「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」
「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」
「家事・育児は女性がするべきだ」
「女性は感情的になりやすい」
「職場でのお茶くみは女性がする方が良い」
司会の羽鳥慎一「ドキドキする調査ですね」
皆さんはどう答えるか。
奥田祥子教授「男性がこうあるべきという規範から抜け出すことも大事だが...」
デートや食事について斎藤ちはるアナは「状況によって変わるのかなと思います。女性が年上だったら、女性が払っていいのかなと。同期生だったら割り勘。相手が玉川(テレビ朝日、玉川徹)さんだったら、先輩なのでお願いします」
山口真由(信州大学特任教授)「有力者の人のほうが男はこうあるべきだ、という考え方が強いと思って、良純さんのお父様どうなのかなと思って」
石原良純(俳優・気象予報士)「(吹き出して)そういう時代の人は変わらないから、放っておけばいい。僕らは、お金はこう出すべきだ、女性は家事すべきだなど、僕が思い込んでいるのは、全部間違いだと思っている。そういう親を見て育ったから。だから、こだわらないことにこだわる、ということです」
色についても男女それぞれイメージがあるが、トイレを「女性は赤」、「男性は青」とされたのは1964年の東京五輪後といわれる。
その由来について、トイレ研究家の白倉正子さん「東京五輪の会場になった代々木公園は元々在日米軍施設で、アメリカ人の男子が青い服、女子はピンクの服を着ていたのをデザイナーが見て男女の性差を示すのにふさわしいと考えた」と話す。
こうした思い込みの原因と解消されない理由について近畿大学の奥田祥子教授は「高度経済成長を支えた、男性は仕事、女性は家庭という戦後の家族の在り方を成功体験として社会が引きずっている」として、解消するのは「男性がこうあるべきという規範から抜け出すことも大事だが、女性も本音では男性に稼ぐ役割を求めすぎている、その意識をかえるべき」と指摘している。
(一ツ石)