中国前副首相との「不倫告白」 政治的思惑か「女性がプッツン」か

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   中国の女子プロテニスプレーヤーで35歳の彭帥(ホウスイ)が2日(2021年11月)にSNS「ウェイボー」で不倫を告白。彭は13年にウィンブルドン、14年に全仏オープンのダブルスで優勝したこともある実力者。相手は中国共産党最高指導部の張高麗・前副首相(75)だとした投稿はすぐに削除されたが、ネット上に拡散し大きな波紋が広がっている。5日の「スッキリ」が取り上げた。

   投稿によると不倫関係は十数年前、張氏が天津市でトップだった頃に一度だけ性的関係を持つ。関係は張氏が出世して北京に行ったためいったん終わるが、2018年に定年退職した後に、張氏から連絡があり再会。今年10月30日の夜に言い争いになり、11月2日に「遊んだ末、飽きたらポイか」などと投稿した。投稿の翌日、このSNSについて質問を受けた外務省報道官は「外交問題ではない」と話し、コメントを避けた。

  • 中国女子テニス選手のツイッター投稿に注目が集まっている
    中国女子テニス選手のツイッター投稿に注目が集まっている
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スッキリのスタジオ陣の反応は?

   中国情勢に詳しい神田外語大学の興梠一郎教授は「タブー中のタブー」「告白をする代価が大きい。やったあと、彼女が非常に危険だ」と指摘する。興梠教授がそう指摘する理由は、11月8日に、習近平総書記が3期目を目指すための大事な会議がある時期であるため。しかも今年は党創建100周年の節目の年でもある。興梠教授は、彭選手が個人的な感情で投稿し、張氏に問題がないとされた場合は、彭選手が何らかの罪に問われる可能性があるという。また逆に、彭選手が当局に捕まらない場合は、政治的思惑が働いてこのような投稿がなされたのではないかという見方を示した。

   元プロテニスプレーヤーで彭とともにツアーを回ったこともあるという杉山愛は「専門家の方は政治的思惑というかもしれないが、彼女の姿を知っていると、本当に好きになってこういう反応をしたと思ってしまう」とコメント。

   エッセイストの岸田奈美は「セクハラなら相手が悪いとSNSで告白することはあるが、不倫はどちら側も加害者。なぜそれをSNSに投稿したのかは気になる。でも投稿内容を見るとただの恨み節ともとれる」と話した。

   菊地幸夫弁護士は「習近平は不正蓄財を明るみに出して人気を得たが、張氏のような主流派ではない人を追い落とす必要はあるのか。政治的思惑と考えられやすいが、私は女性がプッツンしたという感覚のほうが強い。確かに創建100周年は重要なポイントだが、そこで国内問題を出すほうがリスクが高いのではないかという気がする」と指摘した。

(バルバス)

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