「相棒」陣川くんの熱い友情話に「泣けた」 恋愛要素なしもファン大満足

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   連続ドラマ「相棒 season20」(テレビ朝日系)第4話が、11月3日(2021年)に放送された。(ネタバレあり)

   この回は原田龍二さん演じる捜査二課刑事の陣川公平が、season18以来約2年ぶりに登場。特命係に一時左遷されたことがあり、「特命係第3の男」とも呼ばれる人気キャラクターだ。

  • テレビ朝日の「相棒 season20」番組サイトより
    テレビ朝日の「相棒 season20」番組サイトより
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旧友の結婚式のスピーチを頼まれたが...

   「デッドウォーリア」という世界的に有名なゲームを生み出したクリエーター・鴫野大輔(黒田大輔さん)が、学生時代からの友人・陣川に自身の結婚式のスピーチを頼んだ。しかし内容がひどく、鴫野にスピーチライターの宮森由佳(瀬戸カトリーヌさん)を紹介される。

   陣川がスピーチの練習をする中、鴫野が殺人容疑をかけられた。鴫野が務める会社「チネルコーポレーション」の元社員・相島潤平(金子鈴幸さん)が撲殺されたのだが、その前に鴫野あてに「お前を絶対許さない。全てを公にして謝罪しろ」とのメールを送っていた。捜査一課の調べでは、鴫野のスマートフォンから相島に折り返しがあったというが、鴫野は「スマートフォンをなくした」「何も知らない」と話す。

   しかし殺害現場に落ちていたイヤホンに、鴫野の指紋がついていたことが判明。陣川は鴫野を信じるが、特命係の2人は煮え切らない様子だ。陣川は

「俺はあいつの言ったことを信じます。男の友情は永遠でしょ。逆に、こういう時に信じないでいつ信じるんですか」
「鴫野の身の潔白は、俺が晴らします!」

と、1人で動き始める。

   一方、杉下右京(水谷豊さん)も独自に捜査を続けていた。鴫野の婚約者・中村亜里沙(長谷川葉生さん)に接触すると、鴫野が独立を画策していたことがわかった。「デッドウォーリア」続編の発売が遅れているが、それは鴫野がデッドウォーリア制作への情熱をなくしたためだった。デッドウォーリアを愛し、鴫野を尊敬していた相島はその事実を知り、怒りで鴫野にメールしていたのだ。

会社での聞き込みが事件解決のきっかけに

   陣川の会社での聞き込みにより、鴫野がなくしたスマートフォンは社長の江口稔(安藤彰則さん)の手に渡っていたことがわかった。殺害現場にイヤホンが落ちていたことを知り、鴫野に犯行を見られたと思い込んだ江口は鴫野も殺害しようとするが、その場に特命係の2人と陣川が駆け付ける。

   警察はイヤホンが落ちていたことを部外者に明かしていない。江口は何者かからのメールでイヤホンが落ちていたことを知ったというが、そのメールを送っていたのがスピーチライターの宮森だった。相島に鴫野の独立の計画を教え、江口が相島を撲殺する現場に遭遇、手元にあった鴫野のイヤホンを現場に置いて行ったのも宮森だった。

「鴫野大輔を作ったのは私なんです。世界中に熱狂的なファンを持つカリスマゲームクリエーターを私が作り上げた。なのに彼は、自分1人で成功したと勘違いしてる。もっと自由に?1人で?バカじゃないの!私がいなきゃ何にもできないくせに!」

と激昂する宮森を、杉下が

「鴫野大輔という才能、それなくしてスピーチライターという陰は存在しえない。自分1人で作り上げたなど、思い上がりも甚だしい。残念な方ですね、あなたは」

とたしなめ、事件は無事解決した。

「陣川くん」がトレンド入り

   事件解決後、杉下から「ゲームクリエーターを辞めたいと思っていたのではありませんか?」と言われた鴫野は、

「シリーズも4作目になったら、画期的なアイデアなんてなかなかなくて。天才とかカリスマとか言われてるのに、もうアイデアが出なくなったなんて、だせえだろそんなの」

と自嘲気味に明かす。それを聞いた陣川は、

「バカだなあお前は。何か壁にぶつかった時にはさ、逃げる逃げないだけじゃない、選択肢はもっと他にたくさんある。勝手に悲観的になってあきらめんなよ。だってお前の作ってるゲームはそういうゲームだろ。未来は予測するものではなく、作り出すもの」

と鴫野を励まし、鴫野は「公平、ありがとう」と笑った―というストーリーだった。

   陣川は惚れっぽく、異性絡みで失敗することが多い役どころだが、その憎めないキャラクターで愛されてきた。今回は友情を貫いて友達を守りきってみせたということで、ツイッターなどでは

「恋愛要素なしの陣川くん、普通に良い話だったな...熱い男だから男の友情話が似合うのね...」
「陣川くんの猪突猛進さは良い方にも悪い方にも働くんだなぁ 実直に人を信じ続けるの素敵」
「陣川くんの真っ直ぐさに泣けた」

といった声で盛り上がり、「陣川くん」がトレンド入りした。

(TT)

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