「4カ月連続です」と司会の羽鳥慎一が指摘したのは、電力料金。電力大手10社の全部が10月(2021年)に料金を値上げを一斉に発表、これで電気代は、1月と12月を比べると東電が1168円上げ、全国各地では560円から1209円のアップとなる。11月4日の「モーニングショー」がこの問題を取り上げた。
斎藤ちはるアナウンサー「気づかなかった。この冬はどうしようかと思います」
羽鳥「なんとなくポストを見て、あ、電気代いくらねという人は、こんな事になっているとは(知らなかったろう)」
LNG争奪戦
原因の一つが、火力発電に使う燃料の争奪戦が世界で起きていること。とくに、日本の発電量の40%を占める液化天然ガス(LNG)の高騰が大きい。天然ガスを冷却したガスで、オーストラリアやマレーシア、インドネシア、ロシアなどから船で運ばれる。ところが、コロナから経済が回復して、世界のエネルギー需要が急増。さらに、原油価格が高騰したことに連動してLNGも上がった。
きょう4日からOPEC(石油輸出国機構)にロシアなどを加え、原油価格を話し合う会議が開かれるものの「小幅な増産はあるかもしれないが、価格抑制効果があるほどの期待はしていない」(竹内純子・国際環境経済研究所理事)程度という。
堤伸輔(『フォーブス』誌元編集長)「OPECやロシアは高値を保つために、余力があるのに生産量を下げている。世界全体が努力を怠っている。高くなるのを見越して、ひともうけしようという投機マネーが入ることでさらに上がる。悪循環だ」
石山アンジュ(社団法人代表)「自給率が低いのがそもそも問題で、日本は本気で再生可能エネルギーと向き合わなければいけない」
羽鳥「世界みんなで取り合いになっています。電気代が高くなると、遠い話ではないですよ」
あって当たり前の電気、いつまでぜいたくに使っていていいのかの危機がそこまできているのかもしれない。
(あっちゃん)