「昔むかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました...という絵本の読み聞かせですが、真麻さん、お子さんにされていますか?」という岩田絵里奈アナの問いかけに、フリーアナウンサーの高橋真麻が「してます。今1歳半ですが、『これ読んで』って持ってくるので。ただ、読み始めると無限です。家事が進まないなど大変に感じることもある」と答えた。
2日(2021年11月)の「スッキリ」によると、同じように、読み聞かせを負担に感じている子育て世代はおよそ6割もいるという(コクリコラボ「コクリコとAnyMaMaLIFESTYLE.Lab」調べ)。
文字のない絵本や「読み聞かせ動画」
「スッキリ」が街で取材したところ、読み聞かせを親の義務ととらえ、プレッシャーに感じている母親も少なくなかった。「園長先生や幼稚園の先生が『1日10冊は絶対に読みなさい』と言うと、プレッシャーになって焦る」(2歳の母親)、「周りに熱心な保護者がいて、図書館で毎日借りているとか、毎日読ませているとかいう話を聞き、やらなきゃと焦りがあった」(11歳と7歳の母親)。
親にとっては骨が折れる読み聞かせだが、子どもにとっては重要な意味がある。読み聞かせについて研究している大阪女学院大学の加藤映子学長は「まず語彙力、そして表現力と読解力。小学校に入ると、算数でも計算力だけではなく読んで回答する問題が出てくる。そうすると、やっぱり読む力を持っている子どもは有利です」と説明する。
「お話を上手に読むのが苦手。うまく感情をこめられない」(1歳2カ月の子の母親)という悩みに答え、加藤学長がオススメしたのは文字のない絵本だ。
岩田アナは、例として、『ぞうのボタン』(うえののりこ・作、冨山房)という作品を紹介。
岩田アナ「このように、イラストだけで進んでいくんですね。こういう本であれば、文字を追うストレスがなく、子どもと会話しながら自由に物語を作っていけます。ただ、どうしても絵本を読む余裕がないという人には、朗読の動画配信サービスに頼るという方法もあります」
ここで紹介されたのは、水卜麻美アナと森圭介アナの朗読による絵本『手ぶくろを買いに』(新美南吉・作、どいかや・絵、あすなろ書房)の読み聞かせ動画だ。
司会の加藤浩次「本当に手が離せない時はこういうのもいいけど、やっぱり子どもたちは親とコミュニケーションを取りたいんだと思う。楽にやった方がいい。親が本を読んでいたら子どもも読むようになる。読解力とかは読み聞かせとは関係なく、親が読む量だと僕は思う」
(ピノコ)