もし京王線事件に似た事が起きたら、どうすればいい? 専門家回答に加藤浩次「パニック状況ではできない」

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   おととい(2021年10月31日)京王線で起きた切り付け事件。11月2日の「スッキリ」は、短い時間の中で決断を迫られた運転士と車掌の対応を検証した。

   今回の事件では、電車が停車する前に乗客が非常用ドアコックを使ってしまったため、車両がホームドアとずれた位置で緊急停車。それがきっかけでドアが開かなくなり、乗客は窓から逃げざるを得なかった。

   京王電鉄は「所定の停車位置とは異なる場所で開扉すると、お客様の転落の可能性があること、また窓から降りているお客様も確認されたため安全確保に徹しておりました」と回答したが...。

  • 番組サイトより
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「臨機応変に...」

   元JR東日本社員で、鉄道・交通コンサルタントをしている阿部等さんは「ずれている時は、ドアを開けないのが基本。しかし、あくまでも結果論ですが、今回の場合は開けた方がスムーズに逃げられたと思います。後から冷静に考えると、今回の場合はたった2メートルのズレですから、お客様が地上に転落することはなかった」と話す。

   司会の加藤浩次「京王電鉄はしっかりと対応とは思いますが、今後こういったことが起こった場合、改善点などありますか?」

   阿部さん「たくさんの車両がホームから外れている場合に全てのドアを開放するのは難しいので、例えば、センサーを設置して、ホームにかかっている扉だけ開くようにするなど車両改造をすべきです」

   阿部さんは、非常用ドアコックや非常通報装置の存在と利用方法、注意点などを乗客に積極的に伝えることの重要さについても力説した。

   加藤「このような事件が起きたとき、我々乗客はどうしたらいいのでしょう」

   阿部さん「今回のような異常の場合は、お客様からの通報だけが頼りになる。非常通報装置を使い、冷静沈着に、状況の情報を運行側に教えてほしい」

   加藤「言っていることはすごく分かるのですが、向こうから刃物とオイルとライターを持った人間が歩いて来ていたら、無理だと思うのですが」

   阿部さん「離れたところにいる人が対応するとか、それは臨機応変に。非常コックにしろ、非常通報装置にしろ、存在や仕組みを知れば、その場にいる人の努力で活用することも可能になります」

   加藤「臨機応変に...。僕はそんなパニックの状況ではできないと思う。そうなるとカメラを設置するとかしかないと、と思うな」

   阿部さん「もちろん、ネットネットワーク化したAIカメラなどハード的な面も必要です」

(ピノコ)

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