「きのう(2021年10月31日)投開票が行われた衆議院選挙。自民党が261議席を獲得し、過半数の233議席を単独で上回りました。ただ一方で、自民党に波乱も相次いでいます。甘利(明)幹事長は選挙区で落選し、辞任の意向を固めました。そして石原(伸晃)元幹事長も選挙区で落選、比例代表での復活もなりませんでした」と岩田絵里奈アナが伝えた。
波乱が起こったのは自民党だけではない。14議席を減らし、96議席を獲得した野党・立憲民主党では、50年以上、選挙で無敗を守って来た岩手3区の小沢一郎氏が小選挙区で落選。枝野幸男代表も、埼玉5区でまさかの苦戦を強いられ、当選確実が出たのは、きょう(11月1日)未明になってからだ。
一方、野党共闘に参加しなかった日本維新の会は、公示前から30議席を伸ばし、41議席を獲得した。
加藤浩次「『作戦ではない』ということなんだな」
きょうの「スッキリ」は、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏とニュース解説メディア『The HEADLINE』編集長の石田健氏の解説とともに、選挙を振り返った。
司会の加藤浩次「自民と立憲が減らした分が維新にいったと思われますが、この流れをどう見ますか?」
橋本「一言でいうと自民は踏みとどまった。立憲民主はそういう意味で惨敗ですよ。維新は大阪を基盤にして実績を見せることによってこれだけ躍進した」
加藤「共産党などと候補者を1本化した作戦は失敗だということですか?」
橋本「それは考えようです。もし統一候補を出していなければ、立憲はもっと負けていたかも知れない。ただ、私はマイナスの方が大きかったと思います。野党が躍進する時は真ん中よりに政策を取るのですが、今回はグッと左寄りになったので、それに対するアレルギーはあったと思います」
石田「共産党の固い支持によって野党共闘は一定の成果はあったとも言える。ただ、逆に言うと、それは立憲の色が見えなかったということ。維新は明確に色が見えた。大阪という小さいエリアの中で『改革、改革』と言い続け、一定の成果を収めてきた。反自民の受け皿として『何かやってくれるんじゃないか』と有権者に思わせる色が出たのだと思う」
終盤、橋本氏は語気を強め、立憲民主党にはっぱをかけた。
橋本「立憲民主党は深く反省しなければいけない。私は常々、枝野さんは言い訳ばっかりで反省しない人だと思っている。とにかく大事なことは自分の党の下半身の力をきちんとつけること。その上で、色んなことを統一しなきゃ」
加藤「『作戦ではない』ということなんだな」
(ピノコ)