科学者の切羽詰まった思いと、主人公の国を思う気持ちがよく表れている
天海(小栗)は、最初は田所(香川)の言うことを全く信用していませんでしたが、田所が予告していたある島の沈没していく様子を、ニュース映像で見て、信用し始めました。
このドラマは、田所(香川)が狂気をも感じさせる演技で表現する、迫りくる危機を国民に知らせようとする田所の切羽詰まった思いと、天海(小栗)の国を思う気持ちの両方がよく表れています。
何より、わかりやすい作品なのです。天海(小栗)と田所(香川)らが、潜水艇に乗って田所が主張する、海底の亀裂を探しに行くところも、天海が最初は田所のいうことに耳を傾けずにいたのに、次第に、国を思う気持ちから、疑問をもっていく経緯も、よくわかります。
今、この作品をTBSがドラマ化したのは、現代でも問題になっている「地球環境の危機」というテーマを扱いたかったからだと思います。
壮大なスケールと、感動をもたらす予感で、先行きが楽しみなドラマです。