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世田谷一家殺害事件に有力情報「近所の焼肉屋にポスターそっくりのアルバイトがいた」

   週刊文春に、先日亡くなったフリージャーナリスト松田賢弥の死を悼む記事が掲載された。ノンフィクションの世界では知られていたが、地味なライターだったので、破格の扱いといってもいいだろう。新谷学が週刊文春の編集長のとき、小沢一郎の妻が後援者に送った手紙を苦労して手に入れ、「妻からの『離縁状』」と題して掲載し、完売した。松田は、新谷文春を盛り上げた功労者の一人だからだろう。よかったな松田!

   FLASHが、2000年に起きた世田谷一家殺害事件に大きな動きがあったと報じている。当時、世田谷区内で焼肉屋を経営していた人間のところに、2人の警察官が会いに行ったというのだ。その警察官の名刺には「世田谷一家4人強盗殺人事件 捜査担当 警視庁刑事部捜査第一課」とあったそうだ。

   その店で、厨房でアルバイトをしていたHという20代の男が、事件の翌日、手に包帯を巻いている姿を見たと、店の常連客が最近連絡してきたというのだ。犯人は事件発覚の翌日、手にケガを負っていたことがわかっている。Hの身長は170センチで髪は五分刈り、BMXという競技用自転車に乗っていて、常に帽子を被っていたという。事件のポスターにある犯人のイメージ写真に似ていると、元店主が話している。

   犯人は、駅から歩いたのでもなく、クルマを使った形跡もないそうだから、自転車というのはあり得る。さらに店主は、事件前後に自宅に空き巣が入り、数百万円相当の被害に遭ったそうだ。現場はサッシをバールでこじ開けて侵入した形跡があり、警察官も「同一犯かもしれない」といっていたという。

   どちらにしてもHに問い質さなければいけないが、店をたたんでしまったため履歴書や写真は残っていないそうである。犯人のDNAははっきり残っているそうだから、調べればすぐに犯人かどうか判明する。迷宮入りと思われていた事件の解明につながるのか、続報を待ちたい。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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