バーのカウンターらしきところに2人の男女。突然、女性が男性の頬を平手打ちし、「ありきたりなのよ!」と。「ありきたりじゃないもの見せてやるよ」と啖呵を切った男の頬には「水曜NEXT!」の文字が。カウンターの中のバーテンダーが「水曜フジテレビのクリエーターたちがお届けする30分 水曜NEXT! 今日の番組は......」とカメラ目線でタイトルをコールするのが毎回のお約束。ようは、お試し企画の枠で、いいものがあればレギュラー化していこうということかもしれない。
「六平慣れ」して...
続いて、画面いっぱいに、P:蜜谷浩弥(担当番組「ドッキリGP」チーフプロデューサー)×D:宮木正悟(元ドラマ監督・現「ジャンクSPORTS」ディレクター)と、この日のクリエーターの名前が出た。蜜谷浩弥という名前、最近、どこかで見たような気もするが......。妻は元フジテレビアナウンサーの平井理央。それだけでも羨ましいが、なにやら騒がせしているらしい。
話は逸れたが、今回(2021年10月14・21日未明)は、「女優監督」のタイトル通り、普段は撮られる側の女優が監督になって恋愛ドラマを演出したら、どんな作品になるか、というもの。中村ゆりと高橋ひかる、2人の女優の監督ぶりもさることながら、演出の中で、隠された恋愛観が見えるところも面白い。
たとえば、高橋は「THE理想の胸キュン」ということで、「売れっ子イケメン俳優とAD」の恋を描いた「憧れの人」を。高橋的には中村倫也をイメージしていたというが、主演は番組が用意した俳優をキャスティングしなければならないというルールがあり、なぜか六平直政が。イケメン俳優に六平!? 最初こそ違和感があったが、そこはさすがベテラン俳優、ドラマを見ているうちにイケメンに見えてくるから凄い。六平も途中から舘ひろしを意識したなどとご満悦。プロの仕事とはこういうことかと見せつけた。ドラマを見守る若槻千夏、シソンヌも絶賛で、「六平慣れ」したというワードも。普段、大人しい役柄が多く、あまりバラエティに出ない中村ゆりの素が見られたのも貴重だ。
小栗旬や斎藤工、山田孝之、黒木瞳など、俳優が監督した映画もたくさんある。映画よりも、10分未満のショートドラマなら、お手軽だ。ほかの女優作品もぜひ見たい。これはレギュラー化希望。
(くろうさぎ)