世界194カ国の議会選挙の投票率を調べたところ、日本は139位(53.68%)=民主主義・選挙支援国際研究所調べ=だった。なぜ?こんなに低いのか。25日(2021年10月)の「めざまし8」が調べた。
24日に投開票された参院補欠選挙の投票率は、静岡選挙区で45.57%(前回比-4.89ポイント)、山口選挙区で36.54%(前回比-10.78ポイント)と、前回よりも下がった。
なぜ投票しないのか? 街で聞くと――。
スウェーデンの「12歳から模擬投票」を紹介
「だれに投票していいかわからない。興味もないです」(20代学生)、「ネットとかで投票できれば、みんな手軽にやるんじゃないですかね」(20代女性会社員)、「投票しても、どうせ変わんない。私たちの生活は、どの政党がなっても変わらない」(建築関係会社員)
MCの谷原章介「いや、でも投票で変わると思うんだけどねえ」。
番組がオンエア中に視聴者に聞いたところ、「投票で変わると思う」が34%、「変わらないと思う」が66%、という結果が出た。
世界のランキングを見ると。1位はベトナム(99.26%)、2位はラオス(97.94%)、3位はシンガポール(95.81%)。これに8位オーストラリア(91.89%)、18位スウェーデン(87.18%)などが続き、ドイツは52位で76.15%、英国は89位の67.55%、韓国が97位の66.21%、米国は56.84%で129位となっている。(二院は下院選挙、最新値は2020年)
日本の衆院選挙の投票率は、1990年には73.31%とドイツ並みだったが、民主党の政権交代があった2009年に一時、回復した以外は減り続け、10代が初めて参加した前回17年が53.68%だった。
1位のベトナムは「代理投票」が慣行(法律では認めず)としてあったり、シンガポールやオーストラリアでは、投票しないと数千円の罰金を科すため、ちょっと参考にはしにくいが、「12歳から模擬投票」をしているスウェーデンは参考になりそうだ。模擬投票は国政選挙が行われる同じ日に挙行、候補者は学校に行って演説もする。投票行動を早くから身に着けさせるためだ。
MCの谷原章介「確かに、子供たち以前に、ぼくたちにも候補者の方から政策とか、直に来ないですよね。学校に来てくれれば、興味持ちますよね」。
今月末の総選挙は、ちょっと空気が変わり始めている。買い物ついでに「期日前投票」に寄ってみただけで、週明けの世の中が変わっているかも。
(栄)