石原伸晃も萩生田光一も危ない!選挙のプロが予測する「総選挙」自民惨敗
週刊誌の衆議院選予測が出そろった。週刊朝日では政治ジャーナリストの野上忠興と角谷浩一が予測している。野上は自民党が37議席減、角谷は33議席減とみている。週刊現代は、政治評論家の有馬晴海、選挙プランナーの松田馨、某全国紙政治部デスク、某大手放送局の政治部デスクに、全主要候補者の当落予想を緊急依頼したという。
<すると、4人の識者の見解を総合した議席数は、現有の276議席から51議席を失う、225議席との結論だったのである。50議席以上を失えば、自民党と公明党での過半数維持もおぼつかない。
しかも落選の危機に瀕する議員には、現職閣僚や副大臣、誰もが知る閣僚経験者が多数含まれる。経産大臣の萩生田光一、副大臣として今回初入閣した西銘恒三郎、さらには石原伸晃元経済再生担当大臣、松島みどり元法務大臣、上川陽子元法務大臣なども、野党の票の動き次第で危険水域に入ってくる>(週刊現代)
10月21日、NNNと読売新聞が公示直後の情勢調査を行った結果、やはり自民党は議席を大きく減らし、単独過半数の233議席を維持できるか微妙な情勢だと報じている。
共通しているのは、不人気な菅政権から岸田政権に衣替えしたが、結局、政権を動かしているのは安倍や麻生、幹事長に座った甘利明たちで、構図はまったく変わっていないことが有権者に見え見えになってしまったため、自民党にプラス材料はほとんどないという見方である。
さらに現代によると、キングメーカーといわれている安倍晋三に反旗を翻すAA連合との戦争が自民党内で勃発したというのである。今回の組閣は甘利明人事といわれる。それに対して安倍は不満だそうだが、その甘利の背後には、派閥ボスの麻生太郎がいる。
<「安倍が岸田政権の人事に不満を強め、それを聞こえよがしに流しているにもかかわらず、麻生は知らぬ顔で『岸田を全面バックアップする』などと言いだした。麻生、甘利は、岸田を傀儡にして『大宏池会』を実現しようとしている。それはすなわち「安倍支配の終焉」を意味するわけで、この展開に安倍は仰天しているんだろう」(自民党幹部)>
週刊文春は、衆院選の公認を巡って、岸田のやり方に安倍が不満を募らせているという。象徴的なのが群馬1区。菅政権下の6月に前橋市内で安倍は、「(細田派の)尾身朝子が公認候補で無くなることは有りえない」と述べたが、岸田が小選挙区で公認したのは二階派の中曽根康隆だった。岸田、甘利、麻生らが会合をもち、中曽根を公認することが決まったというのである。
麻生は自派の会合で、「気をつけよう暗い夜道と3回生」といったそうだ。2012年に初当選してきた連中は安倍チルドレンと呼ばれ、よく不祥事を起こすため「魔の三回生」といわれる。今回の厳しい選挙で大量に落選すれば、安倍の大きな痛手になるが、麻生はそれを皮肉ったのだろう。