英国は感染リバウンド、日本は? みちょぱ「(英国みたいに)ならないかな」の理由

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   25日(2021年10月)から神奈川、千葉、埼玉の3県は、すべての飲食店の時短要請を解除すると正式に発表。東京も25日から認証済みの飲食店については時短要請を解除する方向で調整中だ。1日の感染者数も5日連続で50人以下となり、街では制限解除に歓迎の声が多数聞かれるが、リバウンドの懸念はないのか?21日の「スッキリ」が掘り下げた。

  • 予防策の重要性があらためて強調されている
    予防策の重要性があらためて強調されている
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ワクチン効果の低下問題

   厚生労働省のアドバイザリーボードの脇田隆字座長は、「マスクなどの感染対策を引き続き徹底してほしい」と求め、「ワクチンの効果が低下することで再度の流行拡大の可能性もありうる」と指摘した。

   他国に先駆けてワクチン接種をスタートさせた英国では今、1日の新規感染者数が4万人を超え、死者数もワクチン接種普及前の水準である200人を超えるなど、感染が再拡大している。だが、ロンドンの観光地には多くの人が集まっているがマスクをしている人は少ない。

   ロンドン在住のジャーナリスト木村正人さんは「気が緩みすぎで、ロンドンではマスクをしている人は減っている」、ロンドンでお好み焼き店を経営するブリーストマン玄子さんも「1日4万人を超える感染者が出ても、みんな恐怖感もなく、気にしていない」と話す。

   英国では去年12月に世界で最も早くワクチン接種を開始したが、年末にかけて感染者が急増し、1月8日には1日6万8000人の新規感染者数を数え、ロックダウンが行われ、感染者数は減少に転じた。ジョンソン首相は段階的に制限を緩和する計画を発表し、3月には学校や屋外の運動施設を再開、4月には図書館や動物園、飲食店の野外営業が再開された。

   5月に入ると感染者数は2000人程度に落ち着いたが、感染力の強いデルタ株の流行が拡大したが、ジョンソン首相は方針を変えず、ワクチン接種率が50%を超えた7月19日にはロックダウンを全面的に解除。ソーシャルディスタンスの確保や屋内でのマスク着用の規制も解除された。それ以降、新規感染者数は次第に増え、現在は1日4万人台に達しているが、経済を回すことを優先している。

従来の予防策を続ける必要性指摘

   この英国のコロナ対策について、米国国立研究機関博士研究員の峰宗太郎医師は「英国のウィズコロナ政策は大失敗。1日5万人近くの新規感染者があるならロックダウンすべき。ワクチン接種率60%台といっても流行を抑えるには不十分、基本的な予防は必要。ワクチン接種率ではなく流行の状況を見て規制解除すべきだった」と指摘する。

   ゲスト解説の日本感染症学会指導医・水野泰孝医師は「一気に制限を緩和し、密になり、マスクなしで大声を出し感染が再拡大した。ワクチン効果が減衰すれば感染する可能性が出てくる」とコメント。

   MCの加藤浩次は「英国のワクチン接種率は日本とほぼ一緒で、日本でも飲食店を開けるとなると、策が必要になる」と言うと、水野医師は「リスクの低い場所では行動緩和してもよいが、屋内など人の集まる場所ではマスクをするなど、これまで学んだ予防策を続ける必要がある」とコメント。

   タレントのモーリー・ロバートソンは「ジョンソン首相の言葉に『インフォームド・デシジョン』(自分で決めろ)というのがあった。つまり、市民の決定を尊重するということで、支持率のために市民を怒らせたくないという気持ちからのもの。一方で保健当局は医療崩壊の手前と警戒を求めている。市民はどうしたらいいのかわからず、どうでもいいという気分になっている」と話す。

   タレントの池田美優(みちょぱ)は「英国の感染者数の推移をみると、日本も油断したら怖い。ただ、日本は英国と違って9割以上はマスクをしているので、英国みたいにはならないかなとも思う」とコメント。

   経営コンサルタントの坂口孝則は「イギリスのハードコアパンクの映像を見たら、みんなめちゃくちゃで、感染対策なんてしてない。やはり経済を回すなら感染対策が重要。節度を守って楽しむしかない」と指摘。

   水野医師も「解除されても羽目を外さない。モラルを持った行動をするということに尽きる」と断言した。

(バルバス)

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