従来の予防策を続ける必要性指摘
この英国のコロナ対策について、米国国立研究機関博士研究員の峰宗太郎医師は「英国のウィズコロナ政策は大失敗。1日5万人近くの新規感染者があるならロックダウンすべき。ワクチン接種率60%台といっても流行を抑えるには不十分、基本的な予防は必要。ワクチン接種率ではなく流行の状況を見て規制解除すべきだった」と指摘する。
ゲスト解説の日本感染症学会指導医・水野泰孝医師は「一気に制限を緩和し、密になり、マスクなしで大声を出し感染が再拡大した。ワクチン効果が減衰すれば感染する可能性が出てくる」とコメント。
MCの加藤浩次は「英国のワクチン接種率は日本とほぼ一緒で、日本でも飲食店を開けるとなると、策が必要になる」と言うと、水野医師は「リスクの低い場所では行動緩和してもよいが、屋内など人の集まる場所ではマスクをするなど、これまで学んだ予防策を続ける必要がある」とコメント。
タレントのモーリー・ロバートソンは「ジョンソン首相の言葉に『インフォームド・デシジョン』(自分で決めろ)というのがあった。つまり、市民の決定を尊重するということで、支持率のために市民を怒らせたくないという気持ちからのもの。一方で保健当局は医療崩壊の手前と警戒を求めている。市民はどうしたらいいのかわからず、どうでもいいという気分になっている」と話す。
タレントの池田美優(みちょぱ)は「英国の感染者数の推移をみると、日本も油断したら怖い。ただ、日本は英国と違って9割以上はマスクをしているので、英国みたいにはならないかなとも思う」とコメント。
経営コンサルタントの坂口孝則は「イギリスのハードコアパンクの映像を見たら、みんなめちゃくちゃで、感染対策なんてしてない。やはり経済を回すなら感染対策が重要。節度を守って楽しむしかない」と指摘。
水野医師も「解除されても羽目を外さない。モラルを持った行動をするということに尽きる」と断言した。
(バルバス)