首都圏の1都3県は来週25日(2021年10月)から、新型コロナウイルの感染防止策として実施していた飲食店の営業規制をほぼ全面解除する。街はコロナは終わったかのような人出になっているが、実際は新規感染者は「減り止まり」になっていて、逆に再拡大の兆候が出てきているという。厚生労働省アドバイザリーボードの脇田隆字座長は「ここにきて感染者が下げ止まり、北海道や青森などではリバウンド気味と見て取れる」と警告した。
21日の放送で司会の安住紳一郎は「ワクチン接種率が日本と同じくらいの約7割のイギリスでも、急に感染拡大が続いています。(感染の増減やワクチン接種などで)日本の3~5カ月先を行っているといわれるイギリスで何が起こっているのでしょうか」と問いかけた。
「ワクチン接種後6カ月」と日本の状況
イギリスは今年1月には7万人近かった1日の感染者が、2回目のワクチン接種が加速した5月には急減、7月19日から行動規制を全面撤廃したが、10月19日には5万人近くまで再増加してしまった。ピーク時の7割に戻ってしまったのだ。
英国レスター大学の鈴木亨教授はこう解説している。「イギリスではワクチン接種は早かったのですが、効果は原則6カ月というのが基準で、2回目の接種から6カ月がたって、免疫が薄れてきたということがあるかもしれませんね」
その伝でいけば、日本で抗体が減少するのは来年1月ごろということになる。専門家が心配する第6波だ。脇田座長は「今後も感染者の濃厚接触者はPCR検査を徹底してほしい」と呼び掛け、日本医師会の中川俊男会長は「市販の抗原検査で陰性になっても過大に評価しないでほしい」と心配する。
夜中まで大っぴらに飲めるようになって大騒ぎした挙句が、年末年始に5回目の緊急事態宣言なんていうことになったら元も子もない。店飲み再開もほどほどに。
(カズキ)