秋はキノコの季節。フリマアプリの「メルカリ」では、キクラゲやマイタケ、マツタケなど506件が出品されているが、うち493件が売り切れになるなど、大人気だ。しかし、一部については「異例の呼びかけ」をしている。18日(2021年10月)の「めざまし8」が伝えた。
「食用と確実に判断できない山菜・きのこ類を食品として出品することは絶対にしないでください」「有毒な成分を含む植物を誤って食べてしまうと、重症になったり、死に至る恐れもあります」。メルカリはこのように出品禁止を呼び掛けた。
谷原章介「けっこう買うんですよ」
日本菌学会所属の茨城県きのこ博士館きのこ相談員の後藤康彦さんに、「鑑定」してもらうと――。メルカリに出品されていたキノコは、ほとんどが安全に食べられることが判明したが、うち2件は「傘の裏が、ひだがどうなっているのかも見ないと。毒または不食のものもあるかもしれない。写真だけで同定するのはなかなか難しいところがありますね。実物を見たうえでないと、私は買いませんね」。
後藤さんは言う。「毒キノコ一般に見分ける方法はありません。1種類ずつ覚えるしかないんです」。図鑑に載っているキノコは約3000種類以上だが、毒キノコに分類されるのは100種類ほどだ。去年、毒キノコが原因で食中毒になった患者は74人で、このうち10月が最も多く、63人だった。(厚労省HPより)。
後藤さんによると、例えば、オオシロカラカサタケという毒キノコは、食べるとかなり激しい下痢症状を起こすが、藪の中というより、開けた公園やキャンプ場に多いそうだ。
メルカリは、十分な情報のない商品については、削除や出品者への警告をしている。
MCの谷原章介「私はメルカリで、キノコとか野菜とか、けっこう買うんですよ。確かに怖いな、というのはあります」。情報キャスターの倉田大誠「7種類のキノコを揃えましたが、この中に毒キノコはありますか?」。谷原「ヒラタケにマイタケでしょ。シメジにシイタケ、ナメコに。うーん、これ、わかんないけど、たぶん大丈夫だと思います」。倉田「正解です。すごいなあ」。「危ないときには手を出さない。大事なところです」
森林で勝手にキノコを採ると、「森林窃盗罪」として、3年以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられる。お忘れなく。
(栄)