日本テレビ経営陣に入っても「他人のやらないことやる」を実践しました

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   先週に引き続いて、私が日本テレビで学んだことを伝えたいと思います。

   私は、1976年から2018年までの42年間、日本テレビにお世話になりました。先週は、私が氏家斉一郎会長に命じられて、2005年に編成局長になったところまで伝えました。

   その翌年の1月には制作局長になりました。

   当時は、フジテレビが視聴率三冠王を連続して取っていました。このフジテレビを抜くのが私の役目だったのです。2007年10月から月曜22時で始まったバラエティー番組「オジサンズ11」の1回目の収録が終わった後のパーティーで、挨拶をした私は次のように言いました。

   「情報プレゼンター とくダネ!」(フジテレビ)の司会、小倉智昭さんたち(「オジサンズ11」のレギュラー)の前で、「フジテレビに勝つには、月9ドラマと、22時からの『SMAP×SMAP』に、勝たなければいけない」。

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  • テレビの仕事で学んだことは…(画像はイメージ)
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フジテレビから視聴率三冠王を奪取したのは2014年

   当時、月9ドラマも「SMAP×SMAP」も、三冠王を取っているフジテレビの中心となる番組でした。

   すると、小倉智昭さんが「フジテレビに戻ったら、すぐ皆に伝えなければ」と言いました。

   このエピソードでもわかる通り、私はフジテレビに勝つために、必死でした。フジテレビから視聴率三冠王を奪取したのは2014年ですが、それまで各枠でしのぎを削る戦いをし続けた、みんなの努力の結果です。

   2009年に、氏家取締役会議長の命令で、取締役報道局長になりました。

   その後、常務・専務に就任しました。経営陣に入ってからも、(以前からこのコラムでも何回か言ってきましたが)「他人のやらないことをやる」ということを実践して来たつもりですし、部下にもこの言葉を徹底してきました。

   私の中には、日本テレビで学んだことが、今も生きており、日本テレビに感謝しています。

渡辺弘(わたなべ ひろし)
渡辺 弘(わたなべ ひろし)
1952年生まれ。東京大経済学部卒業。1976年に日本テレビに入社し、制作局CP、ドラマ制作部長として番組づくりの現場で活躍。編成局長、制作局長、取締役報道局長、常務・専務を歴任した。「マジカル頭脳パワー!!」「THE夜もヒッパレ」「「スーパーJOCKEY」「24時間テレビ」などヒット番組をプロデュースした。 現在は「情報経営イノベーション専門職大学」客員教授。映像会社「2501」顧問。
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