若者の新型コロナワクチンの接種が進むなか、10代と20代の男性についてはモデルナ製ではなくファイザー製を推奨する方針について、きょう15日(2021年10月)の厚生労働省の専門部会で検討される。モデルナ製のワクチンを接種した後、心筋炎や心膜炎が疑われるケースが10代・20代の男性に多いことが報告されているためだ。きょうの「めざまし8」がこのニュースについて詳しく伝えた。
厚生労働省の資料によると、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎が疑われる事例はファイザー製の場合は10代男性が100万人あたり1.87件、20代男性が13.08件なのだが、モデルナ製だと10代男性が21.60件、20代男性が17.06件と数字が上がる。厚労省は「頻度としてはごくまれで、軽症の場合が多く、接種によるメリットの方がはるかに大きい」としているが、10代と20代の男性については念のため、ファイザーを推奨する方向で検討しているのだという。
谷原章介「どれぐらい気にすればいいのでしょうか」
番組は、14日に東京・大手町の自衛隊大規模接種センターでモデルナ製のワクチンを接種した20代の男性たちに、この方針について取材した。「正直、多少不安にはなりました」「気にはなるし、心配にもなる。(2回目はファイザーに)変えられるなら変えたい」という声の一方で、「予約しちゃったし、いいかな」「それ(心筋炎)を心配して接種を受けないというのも危ない話だと思う」「(心筋炎に)なったらなったで、すぐ病院に行って治す」という反応もあった。
番組が生放送中に募集しているツイッターのメッセージでは「えっ?今更言われたら怖いよね、不安になるよモデルナ」「接種の規模が縮小しつつある今頃にファイザー製を推奨されても遅いような気がする」などの意見があった。
MCの谷原章介「推奨と言われますが、僕たちはどれぐらい気にすればいいのでしょうか」
政府分科会メンバーの中野貴司・川崎医科大教授「学会の報告では、ワクチンの副反応として起こった心筋炎は、コロナの合併症として起こる心筋炎より症状が軽いケースが多いというのが現状のデータ。(ファイザー製かモデルナ製かは)客観的なデータを見て、本人の気持ちを含めて(各自が)決めることになると思います」
山村隆太(ミュージシャン)「僕もモデルナを打ちました。ファイザーの方が副反応が少ないということで戸惑いもありましたが、今は打ったメリットの方が大きいと感じています」
ファイザー製の推奨はなぜ10代と20代の男性だけが対象なのか、他の年代や女性のデータとの比較も知りたかったが、番組内では言及がなかった。
(キャンディ)