無免許事故の木下都議 「議会欠席でも報酬395万円」に怒りの声

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   木下富美子・東京都議は7月(2021年)に無免許で人身事故を起こし、3カ月もの期間議場に姿を現していない。都議会の呼び出しにも応じていないが、その期間約400万円(395万2800円)の議員報酬を受け取っている。その木下都議に、10月15日、新たに約82万円(81万7600円)の報酬が支払われるという。「スッキリ」が取り上げた。

   東京・板橋区にある木下都議の事務所には自身のポスターをはがした形跡があり、自宅の灯りも消え、静まり返っている。

  • 番組ツイッターより
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「スッキリ」スタジオ陣の反応は?

   東京都議選に都民ファーストの会から出馬していた木下都議は選挙期間中の7月2日に免許停止中にもかかわらず運転して、人身事故を起こしたが、公表することなく7月4日に当選。翌5日に事故の事実が発覚し、都民ファーストの会から除名処分を受けると、8日にはホームページで「一人会派『SDGs東京』を立ち上げた」と発表したが、体調不良を理由に議会に出席していない。7月23日には都議会が全会一致で木下都議に対する辞職勧告を可決したが、法的な拘束力はなく、勧告は無視されている形が続く。9月になると、木下都議が当て逃げと無免許運転を6回もしていた疑いが浮上し、9月28日には異例の2度目の辞職勧告が可決された。

   日本テレビの都庁担当記者キャップは、10月15日の動きとして、「2度目の召喚状を、議長の公印を押して公文書の形式にして木下都議の自宅と事務所に送った。11月25日までに議長室に出向くよう求めている」と説明。

   木下都議は現在当選2回。広告代理店勤務を経て政界に。働きながら一人娘を育てるシングルマザーで、家族は娘と猫。2017年都議会議員選挙で板橋区から出馬しトップ当選。当時、木下都議の応援演説を行った若狭勝弁護士は「政治家としてドンッと構えているような風格のあるような感じに思ったが、マイクを忘れ慌てている姿もあり、アバウトなところもあるのかもと思った」と話す。

   MCの加藤浩次は「免許停止中は当然無免許で車に乗れない。その期間中の事故。乗っちゃダメなのに乗っている時点で、ダメだと思う」と一刀両断。

   元プロテニスプレーヤーの杉山愛は「ルールが守れず、逃げてしまい、自分の説明もできない人が都のことを考えられるはずがない」と指摘。

   木下都議はホームページで欠席期間中の「議員歳費」は公の活動への「寄付」にあてる考えを示している。だが、公職選挙法では「報酬の自主返納」は「議員の寄付の禁止」に抵触するためできない、また「議員資格」についても禁錮以上の実刑でなければ失職しない。さらに地方自治法でも、有権者によるリコールは当選1年以内はできないことになっている。

   菊地幸夫弁護士は「地方自治法では懲罰としての除名があるが、無免許事故は議会の外でのこと。懲罰は議場内での行為が対象なので、無免許事故は除名の理由にならない。ただ、召喚状を送っても議会に出ないとなると、議場内での行為になるので、除名の可能性が出てきた」と説明した。

   政策アナリストの石川和夫は「公職選挙法とはなんてめでたい法律なのかと思う。納税者からしたらこれで議員報酬を受け取るのは許せないですよ。議会はルールを変えるべき」と指摘。

   木下都議には当選後、10月14日までに約400万円が支払われ、15日にはさらに10月分として81万円7600円が支払われる。また11月1日まで在籍すれば期末手当122万7013円、12月1日まで在籍すればそれが204万5022円になる。

(バルバス)

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