みちょぱ、群馬県知事の好感度に言及 「(怒りの会見で)下がると思ったけど...」

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   毎年この時期話題になる、民間調査会社ブランド総合研究所の「都道府県魅力度ランキング」を、安村直樹アナが報告。1位はMCの加藤浩次の出身地・北海道と言われた加藤が「すいません。13年連続なんで」と自慢げに言うと、タレントの池田美優(みちょぱ)は「ちょっと鼻につく」と指摘。

   そのみちょぱの出身地・静岡は15位。タレントのモーリー・ロバートソンの広島は19位。経営コンサルタントの坂口孝則の佐賀は46位で、坂口は「この結果を起爆剤にしてほしい」と悔しそうに言う。スタジオゲストの一喜一憂を見た加藤が「こうやって楽しくしゃべるためのランキングなのですが、これに怒っている人がいる」と紹介したのが、去年の40位から44位にランクダウンした群馬県の山本一太知事。なんと、会見で「ランキングの根拠が不明確。法的措置も検討する」と怒りを露にしたのだ。

   この魅力度ランキングで、毎年話題となってきたのが最下位争い。最下位の常連だった茨城県は、発奮し県の広報を強化した。その1つが自虐キャッチコピーで「伸びしろ日本一」は大きな話題になった。その成果もあって昨年は最下位を脱出。変わって昨年の最下位になった栃木県は「47(そこ=底)から始まる栃木県」プロジェクトを始動させ、今年は順位を41に上げた。

  • 群馬県サイトの「ぐんまの魅力・観光」ページより
    群馬県サイトの「ぐんまの魅力・観光」ページより
  • 群馬県サイトの「ぐんまの魅力・観光」ページより

加藤浩次「魅力をアピールされてしまった」

   そんな中で、「内容を精査し、法的措置も検討する」と言う群馬県・山本知事は、スッキリの取材に、フリップまで用意してアンケートに対する3つの疑問を提示した。その1つ目は「1つの項目で評価していること」。認知度、観光意欲度など89項目あるアンケート調査のうちの1つにすぎない魅力度だけを発表しており、「極めて狭いコンセプトをもって魅力度としていること」だと指摘。2つ目は、「配点が不自然である」こと。アンケートでは魅力度を5段階で評価するが、最上位は100点、2番目が50点、3番目以降がすべて0点であることを指摘。「等間隔で配分するのが一般的ではないか」と言う。3つ目は、「下位25県がわずかな点差内にある」こと。「1位から10位までの差は31.8点なのに23位から47位はわずか7点差にあり、統計の専門家によるとこれは誤差の範囲内」だと指摘した。

   山本知事は群馬県の魅力を「日本一の温泉王国、キャベツ・なすの出荷量日本一、東京~高崎は新幹線で1時間弱、コロナ禍で地方の価値が再評価→自然豊かな『スローライフ』が楽しめる」とアピール。

   加藤は「魅力をアピールされてしまった」と笑い、坂口は「山本知事もバカではない。わざとキレてメディアに取り上げてもらう狙いなのではないか」と指摘。みちょぱも「怒ってると聞いて好感度が下がると思ったけど、これを見るとわざわざフリップまで用意してて、逆に面白くなった」と笑う。

   加藤は「どうせなら群馬県内で調査してみたらどうか。ほら、群馬が1位だってなるでしょう。そのほうが相当面白い」とコメント。

   モーリー・ロバートソンは「調査会社に対して法的措置も検討というのは、企業を委縮させる効果がある。長期的に見たら逆に群馬県にボディーブローのようにして跳ね返ってくることもありうる」と指摘。

   菊地幸夫弁護士の見解「民事裁判の場合、損害賠償については立証困難、『県民を侮辱』については因果関係が成立しないのでは。名誉棄損は人が標的の場合であり、そもそも告訴困難」という。

   加藤は「お笑いのM1でも優勝すると『すごい』とは言われるけど、いじりようがない。最下位ならいじられて受けるパターンがある」とコメント。みちょぱも「そういう意味では、中間の県がかわいそう。芸人さんも中間は嫌だとみんな言う」と同調。

   加藤は「要は、どう面白くできるかなんだよね。中途半端をアピールしたっていいんだから。僕らは今日好き勝手なこと言ったけど、山本知事は番組を訴えるのだけはやめてくださいね」と言って、「群馬の魅力」を再度読み上げた。

(バルバス)

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