「#炊飯器失踪」として話題に
失踪から3日後、週刊追求のデジタル版に「炊飯器の謎...幸せ一家の母子3人が忽然と消えた!!残された夫 悲痛の訴え」のタイトルで記事が公開される。住宅メーカー「住愛ホーム」で凌介の家を担当する林洋一(深水元基さん)も一緒に写った、工事現場を背景に撮影した家族写真も掲載された。SNSでは「#炊飯器失踪」というハッシュタグが作られ、トレンド入りする話題となった。
情報が寄せられるかと思いきや、失踪当日にバーで凌介と日野が2ショットを撮影、バーのSNSに日野が投稿していた写真がネットユーザーに見つかり、「あのダンナ、家族消えた夜に酒飲んでんぞ」「自作自演ってこと?」など、凌介が怪しまれる事態に。
さらにYouTuberのぷろびん(柄本時生さん)が自身のチャンネルで「炊飯器失踪」を取り上げ、「旦那がかわいそうって話題になってっけど、お前ら全員騙されてっから。これ全部、旦那の陰謀」との考察を展開。凌介と日野の2ショットに写っていたボールペンから、凌介の勤務先「亀田運輸」も特定されてしまった。
凌介の同僚の1人には二宮瑞穂(芳根京子さん)がいる。社内で「バタコさん」と呼ばれるクレーマー・木幡(こばた)由実にも上手く対応するなど、頼りになる仕事人として職場で重宝されている。
ある夜、凌介が瑞穂と2人で残業していたところに、配送スタッフの望月鼓太朗(坂東龍汰さん)が「これ戻ってきちゃいましたよ、宛先不明で」と、差出人が凌介になっている荷物を持ってくる。心当たりがない凌介が荷物を開けると、「お探しのものです」と書かれた紙が張られた発泡スチロールの箱が入っていた。
ふたを開けると、篤斗が着ていたのと似た、背番号10のサッカーのユニフォームを着て凍死しているとみられる人が。2人は驚きと恐怖で絶叫――というところで1話が終わった。