「観光ツアーの実証実験がこの週末から始まりました」と司会の羽鳥慎一が、けさ11日(2021年10月)の放送で報告した。旅行会社がワクチンと検査を活用するもので、先週金曜日から11月中旬ごろまで行われ、対象となるのは旅行会社11社・38件のツアー。例えば、読売旅行のツアーに参加できるのはワクチンを2回目に接種してから14日以上経過した人か、PCR検査の陰性証明のある人というわけだ。
コロナで打撃を受けた観光地は大きな期待を寄せている。沖縄県の石垣市観光文化課では「国の方が経済の再開に向けて動き出しているのは非常に良いことだと思います」。札幌市のホテルでも緊急事態宣言が解除され、宿泊予約が例年7~8割まで戻ってきたといい、「GoToトラベルについても、かなりお問い合わせをいただいております」と話す。
予算消化の目的?
GoToトラベル再開について政府関係者は「感染状況次第だが、11月中旬に始まってもいいように準備はしておきたい。1月の旅行需要がない時期にやればよいという人もいるが、その時に感染爆発していたらできない。観光業界も傷んでいるから早く支援しないと」と語る。
羽鳥「GoToトラベル再開へ向けて、というところについて、いかがでしょうか」
山口真由(信州大学特任教授)「GoToは景気刺激策として優れていると思いますが、実際は予算消化以外に意味を見いだしているのでしょうか」
玉川徹(テレビ朝日)「僕GoToに税金を使うのは反対です。旅行業会とか聞きましたが。もう予約が随分いっぱい入っているんです。行きたい人は行くんですから。わざわざそこへ税金を使う必要はないと思います。1.3兆円余っているから使います、ということらしいですが、お金が足りないところは、どこにでもありますよ」
(一ツ石)