「今年のノーベル文学賞ですが、本命視されていた村上春樹さんではありませんでした。香川さんは村上作品はすべて読んでいるということですが......」と、杉山真也アナが金曜司会の香川照之にふる。
香川「大学生のときにドハマリしまして、ハルキストのはしくれとしては、10年以上このニュースにはもう慣れちゃってるはずなんですが、残念です」。「ノルウェイの森」の主人公が訪れてウォッカトニックを飲む、東京・新宿の「Jazz Cafe&Bar DUG」のマスターも「また来年ですね」と」苦笑する。
「堅い孤独感。それがファンタジックに展開していく」
今年の受賞者はタンザニア出身のアブドゥルラザク・グルナで、難民としてイギリスに渡り、植民地主義や人種差別をテーマにした小説「パラダイス」(1994年)などで評価された。
江藤愛アナが「村上春樹の魅力」を香川に聞く。「村上春樹さんの魅力は堅い孤独感でしょうか。村上さん自身の心だと思うんですが、それがファンタジックに展開していくところが凄くワクワクさせていただけるんです。村上さんはビールがお好きで、ハムときゅうりのサンドイッチも出てくるんですよ。小説を読んでいると、ホント、ビールが飲みたくなる」
香川のおすすめは、「小説なら『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』ですが、エッセイも好きで、『遠い太鼓』が最高。ヨーロッパに3年住んでいた時のことを書いたものです」
けさ8日(2021年10月)の「THE TIME,」は、ハルキスト香川の面目躍如だった。
(カズキ)