「快挙のニュースです」ときょう6日(2021年10月)の「めざまし8」で、MCの谷原章介が切り出したのは、5日にノーベル物理学賞の受賞が決定した米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏(90)のニュースだ。番組では、真鍋氏のことを「雲の雲の雲の宇宙の上の存在」と呼ぶ気象予報士の天達武史が、パネルを使って受賞のすごさを熱く解説した。
真鍋氏は、地球の複雑な気候システムを調べるために必要な気候モデルの基礎を築き上げ、大気中の二酸化炭素の濃度の上昇が気候に与える影響を世界に先駆けて明らかにした。ノーベル賞選考委員会は真鍋氏の功績について「現代の気候研究の基礎となった」と評価した。
「温暖化研究の父」「大気・海洋結合モデル」
スタジオで天達が指摘した「ここがすごい」というポイントは「温暖化研究の父」「大気・海洋結合モデル」の2つ。二酸化炭素の濃度が2倍になると平均気温が約2.3度上昇するということを、「真鍋さんは1960年代に世界に先駆けて明らかにしました」と解説した。また、大気と海洋の循環をコンピューター上でシミュレーションすることで長期的な気候変動予測の基礎を構築したことについて、「当時はどこにも存在しない画期的なモデルでした」と東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授が説明した。
天達は、真鍋氏の研究のおかげでできるようになったこととして、1カ月、3カ月先の長期予報、暖候期・寒候期予報、台風予報を挙げ、「真鍋先生の研究が現在、私たちが(天気予報で)使っているベースとなっています」と話した。
真鍋氏は米ニュージャージー州の自宅で取材に応じ、「気候変動というテーマでノーベル賞をもらうというのは、まったくの驚きでした」「気候の問題を研究するのが楽しくてしょうがなかった」と笑顔で語っていた。妻への感謝の思いを聞かれた際は「I'm extremely grateful(とても感謝している)」と思わず英語で答え、「先生、日本語で...」と記者から突っ込まれると、「あ、そうだ!」とおどける場面もあった。
谷原「とってもチャーミングだね」
MCの永島優美アナウンサー「インタビューを拝見して、素敵なお人柄を感じました」
(キャンディ)