大谷翔平ホームラン王の可能性は? 長嶋一茂「20%以下」、玉川徹「なら僕は80%」

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   司会の羽鳥慎一が「ホームラン王争いで注目の大谷翔平選手が9月30日(2021年)、残りの試合は二刀流を封印して打者に専念すると発表しました」と切り出した。今朝10月1日(日本時間)のレンジャーズ戦で2安打、また9月30日には盗塁を決め、史上6人目となる45本塁打&25盗塁の記録と今季100得点を達成。10月2日から最後のマリナーズとの3連戦に臨む。

   スポーツキャスターの長嶋一茂は「打者に専念していたらホームラン王だけではなく、40盗塁もありえた。そうなればカンセコやバリー・ボンズ以来の記録となったのではないか」と絶賛。

   現時点でのホームラン王争いはトップのペレス(ロイヤルズ)が48本で残り4試合だが、30日の試合途中で負傷退場している。ゲレーロJr.は46本で残り4試合。対する大谷はマリナーズのホームゲーム3連戦を残すのみ。

  • 大谷翔平選手
    大谷翔平選手
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歩かせる作戦か

   元メジャーリーガーの岩村明憲氏は「プレーオフ進出がかかっているマリナーズは、大谷を歩かせる作戦をとるかもしれない。エンゼルスには出場していない選手が多く、大谷を歩かせても後ろに怖いバッターがいない」と指摘し、「最近の大谷は体重がかかと側にかかっていて打球が高く上がらず、ラインドライブしている。本塁打王獲得の可能性は20%くらいまで落ちた」と話す。

   続いて長嶋一茂が「プレーオフがかかり勝ちたいマリナーズなので、僕も20%以下だと思う」と言うと、野球に詳しくないテレビ朝日の玉川徹が「それなら僕は80%。80%で行きますよ」と野球オンチ丸出しのコメントで割り込んできた。

   これに対し岩村氏は「確かに大谷選手は漫画の作者でも描けないようなことをやってきたので、奇跡が起こる可能性はある。そういう選手であるという意味を含めて20%ということです」と、大谷のホームラン王の可能性は多くないと諭すように説明した。

   そんな大谷の周囲が今、騒がしい。というのは大谷が9月27日の試合後に「もっとピリピリした9月を過ごしたい。勝ちたいという思いが強い」と発言したことで、移籍話が浮上してきたからだ。ロサンゼルスタイムズ紙はこの発言を「大谷から球団への剛速球」として「エンゼルスが改善するか、大谷が去るか」と報じたのだ。大谷は2年9億の契約の1年目で、来シーズンもエンゼルスでプレーするとみられるが、再来年に移籍するのではという観測記事だ。驚きはその年俸で、選手の貢献度で評価する「fWAR」で換算したら64億8000万円になるという。これは現在の野手最高年俸のマイク・トラウトの推定39億円、投手最高年棒のゲリット・コールの38億円をはるかに上回る金額になる。

   岩村氏は「人気低迷中のメジャーリーグの中で、大谷の人気はすごい。観客が集まるので採算は取れると計算したのだろう」と話す。

   しかしこの年俸を払える球団は限られている。候補となるのは、ドジャース、ヤンキース、マリナーズだという。しかし、どの球団にも一長一短がある。ロサンゼルスタイムズ紙によると、ドジャースは昨年の優勝チームで大谷は移籍すれば南カリフォルニアに残りながら勝つ頃ができるが、DH制のないナ・リーグなので守備の負担が増えてしまう。ヤンキースは金銭的にも強さ的にも申し分ないが、大都市の名門チームという重圧がある。シアトルタイムズ紙によると、マリナーズには高校の先輩・菊池雄星とイチローがいるが、寒さと移動距離が長いという懸念材料もある。

   岩村氏は「ヤンキースに移籍すれば50本塁打15勝できる。移籍先の候補になる」と言うが、長嶋一茂は「岩村さんの言う通りなのですが、ただ大谷はお金で動く子ではない。二刀流ができて、チームが勝つというチームを選ぶだろう」と指摘。

   ニューヨーク在住の廣津留すみれは「ヤンキースだったら近くてうれしいが、集団の先頭になって伸びる人と、ハイレベルの集団の中でもまれて延びる人がいる。大谷選手がどっちなのか楽しみ」とコメント。

   玉川は無根拠に「ヤンキースだな」と断言。

   しかし、岩村氏は「とはいえ、エンゼルスのマトン監督がエンゼルスに戻ってきたのは、エンゼルスを再生させるため。僕としては大谷も残ってエンゼルスを強くしてほしいという思いがある」と話した。

   羽鳥は「今は2~3年後の話で盛り上がっていますが、まずは明日からの3連戦に注目です」とまとめた。

(バルバス)

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