「緊急事態宣言の全面解除を前に、旅行会社では早くも予約が増加しているということです」と司会の羽鳥慎一が伝えた。29日(2021年9月)の「モーニングショー」は宣言解除後の外出や移動に関する制限緩和などについて伝えた。
政府は外出については混雑を回避し少人数で行動すること、そして都道府県をまたぐ移動については、ワクチン接種が完了していないなどリスクが高い人には検査を推奨している。
「予約は右肩上がり」
一方で、すでに旅行の予約は増えている。旅行予約サイト「スカイチケット」の担当者は「予約数は右肩上がり。全面解除の方針が出たおとといは、明らかな伸びがあった。来月は売り上げ増への期待が持てる」と喜ぶ。
また、北海道では道内在住者を対象にお得な宿泊前売り券やクーポン券などを販売。兵庫県でも、県内在住者を対象に旅行代金の最大半額補助やクーポン券の配布などのキャンペーンを企画している。
国際医療福祉大学主任教授の松本哲哉医師は「これまでみなさんよく我慢してきたので、ある程度状況が整ってきたら、出かけたいという気持ちは分かります。感染対策に気を付けながら旅行などに行くのが大事だと思います」と話す。
しかし、旅行キャンペーンに使うお金については「むしろ検査を無料にするなどして、安心感を持って旅行ができるようにする使い道を考えた方がよいのでは」と指摘する。
この松本医師の指摘について、「モーニングショー」スタジオでは全員が賛同。
浜田敬子(ジャーナリスト)「政府が検査を推奨するのではあれば、もう少し検査を受けやすくしないと。これから経済活動を再開していくに当たって、ワクチン接種か陰性証明をデフォルトに考えるのであれば、検査を安く簡単に受けられる体制を作るのが推奨する側の責任なのではないか。Go To再開については、去年のことを考えると、まだ政策的に全面的に後押しするのは早いと思います」
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「旅行は増えると思います。増えると予想できているものに、お金を出す必要があるのか。そのお金があるのだったら、検査の負担をなくすなどすべきです。今の段階でGo To的なことをやる必要はない」
羽鳥「検査の方にお金を回すことは、旅行を活性化することにもつながると思います」
(ピノコ)