「政府は19の都道府県に出している緊急事態宣言について、あさって(2021年9月30日)を期限として全面解除する方針を固めました」と司会の羽鳥慎一が伝えた。それに伴い、東京都は今まで協力してくれた店を認証店として、午後8時までは酒類提供をできるようにする方針だという。
一方、行動制限緩和の中、ブレークスルー感染が高齢者の中で増加している。
東京都で8月1日から今月20日までの間にコロナに感染して死亡した484人のうち、49人は2回接種を終えた人たちだった。そのうち45人はがん、慢性腎臓病、高血圧、糖尿病などの基礎疾患があり、48人は60歳以上だったという。
「モーニングショー」でマスク着用の重要性を強調
日本医科大学特任教授の北村義浩氏は「この数字が結論だと言ってもいい。60歳以上で基礎疾患がある方はかなりリスクが高く、ワクチンを打ったからといって安心はできない。それを理解したうえで、きちんとマスクをして、人混みをさけるなど工夫しないといけません」と話す。
羽鳥「北村先生に言わせると、マスクの着用というのはワクチン打ったのと同じくらいの効果があります」
北村氏「そうです。マスクはワクチンです。公共の場、特に屋内では理由がなければ外さない方がいいです」
また、昭和大学病院では、きのう時点で14人のコロナ患者が入院しているが、うち6人が2回接種を終えた人たちだという。6人のうち、5人は65歳以上だ。
同院の相良博典病院長は「初期の高齢者接種が始まった時期にワクチンを打った人たちではないか。第5波の前半は未接種の40代50代が入院患者の中心だったが、8月中旬以上、ワクチンを打ち終えた高齢者が入院するようになってきた。徐々にワクチンの感染予防効果が下がってきたように感じる」と話している。
北村氏「一般的には、ブレークスルー感染は軽症、場合によっては無症状です。ただ、基礎疾患がある方、ご高齢の方、あるいはワクチンを打ってからかなりの時間が経ってしまった方の場合は、軽くない場合もある。重症化することもあるということを頭に入れておいてほしいです」
(ピノコ)