今年3月(2021年)、北海道旭川市の公園で遺体となって見つかった中学2年生の廣瀬爽彩(さあや)さん(当時14歳)について、いじめの疑いがあるとして第三者委員会による調査が行われているが、結果の公表のめどはたっていない。そうした中、爽彩さんの母親が「テレビカメラの前で初めて」胸中を語った。9月28日の「スッキリ」が伝えた。
爽彩さんは中学に入学した2019年4月の中頃あたりから「お腹が痛いから学校に行きたくない」と話すようになり、母親は「娘はいじめられているのではないか」と何度も学校に相談したが、学校はいじめを否定した。その2カ月後の6月、多くの生徒の目の前で、市内の川に飛び込み、自殺しようとしたことがあった。しかし、「誰も助けにいく様子はなくて、みんな笑っていたという話でした」。
加藤浩次「お母さんの気持ち、どう思いますか」
学校にも話したが、教頭にこんなことを言われたという。「加害者にも未来があるんです。いじめではありません。悪気があったわけではないですから」と。
爽彩さんは転校したが、いじめの記憶は消えることはなかったという。今年2月、行方不明になり1カ月後、遺体が見つかった。死因は低体温症だった。
旭川市教育委員会はいじめの疑いがあるとして「重大事態」に認定、第三者委員会が調査を進めている。母親は「本当に何があったのかを知りたいということが一番です。そして、いじめで命が亡くなることがあることを子どもたちも含めてわかってほしい」と語る。
司会の加藤浩次「お母さんの気持ち、どう思いますか。教頭が加害者にも人生があるという言葉を述べていますが」
石田健(ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長)「教育委員会や先生は教育のプロフェショナルであっても、人権や加害についてはプロフェショナルではないんですよね。外部の機関がチェックすることが必要ですね」
(一ツ石)