米国ニューヨーク州では、医療従事者にワクチン接種を義務化したが、これを拒否する看護師の辞職が相次ぐなど、波紋が広がっている。28日(2021年9月)の「あさチャン!」で、ニューヨーク支局の萩原豊特派員が報告した。
医療従事者への義務化と反発の動きを「あさチャン!」が報告
ニューヨークのマンハッタン中心部の広場で、ワクチンの義務化に反対する抗議集会が行われていた。ニューヨーク州では、医療従事者45万人に対し、27日(現地時間=日本時間28日)までに、少なくともワクチン1回の接種をするよう、ワクチンの義務化に踏み切った。ワクチンを接種していない医療従事者は約16%、7万2000人。これまでは、ワクチンを接種しない人に定期的な検査が認められてきたが、今回の義務化は厳しい内容で,医学的に認められない限りきょうまでに接種しなければ事実上解雇されてしまう。
抗議集会では、「ワクチンを強制すべきではない」と、多くの医療従事者が病院の前で、抗議の声を上げていた。
デモに参加していた看護師のロミナ・ジュリーさんは、ER(緊急救命室)で7年間勤務、この1年半は多くの新型コロナ重症患者に対応してきた。ジュリーさんは、他の病気のワクチンはすべて接種していて、「反ワクチン主義」ではない。「ワクチンを接種していても、いなくても、コロナに感染し広げる可能性があるので、週1回の検査という選択肢も与えられるべきです。全員が検査を受けるべきだと思います」。ワクチンを接種した人も感染する「ブレイクスルー感染」もあることから、「定期的な検査」の重要性を訴える。