先週に引き続いて、私が今も大切にしているメリー喜多川さんとの思い出についてお話ししたいと思います。
1997年8月、(以前にこのコラムに書きましたが)私は日本テレビの氏家斉一郎社長(当時)の命令で9月から営業局ネット営業部長(番組を売る責任者)の任に着く前のことです。私と家内は、メリーさんから「京都に行きましょう」と誘われました。
それは、京都で東山紀之君の舞台をやっていたからです。
私は、事前に営業局のスタッフからもらった料金表(どの番組が、どこのスポンサーに売れているかを書いた表)を、京都へ向かう新幹線の中やホテルで見ていました。
京都でメリーさん、東山紀之君、森光子さんとおでんを楽しむ!
東山君の舞台が終わると、有名なおでん屋さんに招かれました。店に行ってみると、メリーさんと、以前仕事でお付き合いがあった森光子さんと東山君がいて、楽しいひとときを過ごしました。
そのとき、東山君が「今日は、渡辺さんが来ているから、舞台で24時間テレビ(1992年から自分がプロデューサーを担当していました)のことを、話しましたよ」と言ったので、彼の心遣いを嬉しく思いました。
翌日、昼食に玉子丼の美味しい店に招かれて行くと、メリーさんと、森光子さんがいて素敵な時間を過ごしました。店の雰囲気も良くて、幸せな気分になりました。
この京都への小さな旅は、ネット営業部長職へのプレッシャーを和らげてくれ、新たな気持ちで頑張ろうと思わせてくれたのです。
メリーさんは、2日間仕事のことは、何も言わずに笑顔で接してくださいました。優しい人でした。メリーさん、本当にお世話になり、ありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。