21日(2021年9月)放送の「めざまし8」は、3連休の人出大幅増を取り上げた。空から都内を取材すると、渋谷スクランブル交差点や表参道には多くの人が行き交っているほか、12日でまん延防止重点措置の適用が解除された山梨県では、忍野八海や山中湖に他県からの車がずらりと並び、ホテルもほぼ満室状態。山梨県の飲食店は酒類の提供も解禁。客同士の距離やパーティションの高さなどを厳密に規定する山梨モデルは継続されるが、営業は午後8時以降も可能となっている。
谷原章介「人々の気持ちは先に進んでいるのか」
午後になると帰りの車で高速道路は大渋滞で談合坂サービスエリアを上空からみると、本線に合流する車列がエリア内の駐車場まで伸びている。山梨で取材を終え、高速に乗った番組クルーの前には「高井戸まで5時間以上」の電光掲示板が。東京まで2時間ほどで戻る予定が、5時間半もかかってしまった。
MCの谷原章介「人々の気持ちは先に進んでいるのか」
二木芳人(昭和大学教授)「人流が増えても、その先の感染リスクが高い行動についてみなさん対策しておられるのかなと思う。医療体制逼迫の報道があって、行動変容があったと思う。ワクチンの効果もある」
三浦瑠麗(国際政治学者)「人流というが、お盆に人が動くというのは間違いで、東京は家にいて動かなくなる。一部の人は都外やテーマパークに行くが、近場に家族だけで車で出かけるなど、ショートトリップも活用されていて人流の総量は減っている」
すでに人出は戻りつつあるが、東京の緊急事態宣言はいつ解除されるのだろうか。政治評論家の田崎史郎氏によると、9月28日に検討会議が開かれ、沖縄を除いて今月末に解除の方向で動いているという。
感染対策と社会経済活動の両立は...
立岩陽一郎(ジャーナリスト)「菅総理は『専門家の意見をうかがって判断してきた』と言っているが、田崎さんの話をみると政治日程ありきで、専門家に諮る前に政権の中で答えが出ちゃっている。国民にとって良いメッセージにならない」
宣言解除で今後、再度感染が増えることはないのだろうか。東京大学の仲田泰祐准教授は、ワクチン予防効果が75%と95%という2つの異なる前提で感染者数を試算したが、95%の場合は今後大きく感染が増えることがないという結果が出た一方で、75%の場合は12月第3週のピーク時に感染者が1日1万4186人、重症者数766人になるという。仲田准教授は感染対策と社会経済活動の両立、さらに医療体制を一時的に拡充できる柔軟な体制と訴える。
谷原章介「ワクチン効果20%の差でここまで違いが出るんですね」
二木芳人「一つのシミュレーションで、悪い方のシナリオは可能性としてあるということ。ワクチン接種率など不確定要素はたくさんある」
矢沢心(タレント)「解除後の山梨みると観光客が集まっている。近くでマスク外されていたら気を付けるなど、個人の感染対策をきちんとすることが大事」
(みっちゃん)