気仙沼の永浦家は、突風の被害を受けた。安否確認の電話をかけてきた百音(清原果耶)に、母・亜哉子(鈴木京香)は、家族の無事を伝える。
その日の夕方、登米から東京に菅波光太朗(坂口健太郎)がやって来る。誕生日を迎える百音に会いに来たのだ。
2人が話していると、野村明日美(恒松祐里)から電話が入る。百音の祖父・龍己(藤竜也)のカキ棚が突風で、大きな被害を受けているという知らせだった。
カキ棚の被害を目の当たりに
家族に電話が繋がらず焦る百音に、菅波は「自分で見て確かめて、あなたに出来ることをすればいい」と声をかけた。百音は、気仙沼に向かうことを決意した。
同じころ、気仙沼では島内外から大勢の人が駆けつけ、永浦家の片づけを手伝っていた。作業には活気があり、悲壮感はない。
その結束力を目の前にした百音は気後れしそうになるが、家族や仲間たちに笑顔で迎え入れられて作業の輪に加わった。
翌日、百音はカキ棚の被害を目の当たりにする。百音が心配する傍らで、龍己は自らのことを「しぶといんだ」と笑う。そんな龍己の姿、そして、明るく笑い合う家族や友人の顔を見た百音は、地元に帰ることを決意した。
東京に戻ると、入れ違いで登米に帰ろうとする菅波がいた。菅波は、「会ってほしい人がいる」と汐見湯のボイラーの修理にきていた男性を紹介する。菅波の患者だった元ホルン演奏者・宮田彰悟(石井正則)だ。
宮田は、病気が原因でやめたホルン演奏を最近になって再開したという。宮田の演奏に百音と菅波は聞き入る。
数日後。百音は、「Jテレ」社会部デスクの高村沙都子(高岡早紀)に「気仙沼に戻りたい」という意思を伝えた。
地域密着型の気象予報士になるためには個人では限りがある。だから気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」は辞めない――。
百音は、なぜ故郷に帰りたいのか、自分の気持ちをまっすぐに話した。(NHK総合あさ8時放送)