<「偶然見つけたハル」(フジテレビ系)第10話 9月20日深夜枠(21日未明)放送> セレブの子女が通うスリ高校の生徒は、実はみんな、漫画「秘密」の登場人物たち。作者が設定した通りに登場人物が行動する表の「ステージ」と、自我に目覚めた者だけが知る裏側の空間「シャドウ」からなる世界だ。
重い心臓病を患うウン・ダノ(キム・へユン)はある日、「ステージ」では自分がただのエキストラで、しかも間もなく死んでしまう役回りと知り、作家から自分の人生を取り返すと決意した。そんな折り、ダノは「シャドウ」で同じクラスの出席番号13番の同級生(ロウン)と出会い、セリフはおろか名前すらない彼をハル(1日の意味)と名付け、仲よくなる。
「もう一つの漫画」の存在
「シャドウ」で恋人同士となって幸せな学園生活を送るダノとハルだが、「ステージ」でのダノの婚約者ペク・ギョン(イ・ジェウク)が横恋慕し、何かにつけて突っかかってくる。
実はこの漫画「秘密」には、朝鮮王朝時代を舞台にした前編という言うべきもう一つの漫画「凌霄花(ヌンソファ=ノウゼンカズラ)」があり、そこではギョンは王と敵対する弟ギョン大君(テグン)で、ハルはその腹心の部下だった。さらに、「秘密」ではスリ高校の給食料理人であるチン・ミチェ(イ・テリ)こそが、「凌霄花」でギョンと敵対していた王であり、そのストーリーをすべて記憶しているのだ。
ミチェは図書館に置かれていた「凌霄花」をギョンに見つけられたため、「凌霄花」を燃やしてしまう。
「凌霄花」の存在など知らないダノは、誰もいない週末の学校でハルとのデートを楽しみ、今度の10月10日に樹齢300歳を迎える校庭の大木の前で写真を撮ろうと約束する。しかし、ダノは「ステージ」で心臓病が悪化し検査入院させられたため、10日に学校に行くことができなくなってしまい...(月曜深夜枠<火曜未明>2時15分放送)
(寒山)