ジャニーズ事務所名誉副会長のメリー喜多川さんが、この8月14日に93歳でお亡くなりになりました。
2年前のジャニー喜多川さんに次ぐ訃報でした。
私は、日本テレビで制作・報道・営業・編成時代を通じて、大変お世話になりました。
数多い思い出の中から、2つほど紹介したいと思います
ひとつは、音楽バラエティ番組「THE夜もヒッパレ」(1995-2002年)でのことです。
特集コーナーでTOKIOをゲストで呼んだ時、「TOKIO」に対抗して、ベテラン陣で「大江戸」というバンドを組みました。メンバーはドラムがつのだひろ、ギターが多分桑名正博(故人)だったと思います。TOKIOと大江戸が対決という形で、バンド合戦を繰り広げるのですが、リハーサルの時にTOKIOのドラムの松岡君が「大江戸」の演奏を聴いて思わず「上手いな。これはやばいな」と言ったことを覚えています。
自分の持ちは歌えないという原則の基に、大江戸がTOKIOの新曲を歌ったのですが、メリーさんも、この番組を見ていて、翌週の月曜日(「THE夜もヒッパレ」は毎週土曜日の午後10時からの放送でした)の午前中に、私の所に電話がかかって来て、「渡辺さん、TOKIOの新曲が本当によく売れてるのよ」と大変嬉しそうに話していたことを憶えています。
メリーさんに勧められラスベガスでショーを見る
2つ目は、メリーさんと娘さんのジュリーさんと、私と家内が食事会にお招きを受けた時のことです。メリーさんがこう聞きました。
「渡辺さん、ラスベガスのオーというショーを知っている?」
私は知らなかったので詳細を聞くと、ベラージオというホテルで行われているショーで、空中ブランコと、大量の水(オーというのはフランス語で水のことです)を使い、シンクロナイズド・スイミングや、空中からのダイブなどを駆使していて、大変評判になっているとのことでした。
この時は、「会社の休みを取って早速見に行かなきゃダメよ」と勧められ、私と家内は夏休みにラスベガスに行ってそのショーを見てきました。メリーさんの言葉通り、大変素晴らしい内容でした。
メリーさんの凄いところは、好奇心が旺盛なことと、他人の意見を聞くときは聞くということだ、と思います。
メリーさん、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。