9月29日(2021年)に行われる自民党総裁選は、安倍晋三前首相の忠犬2人と変人の争いになる。週刊文春、週刊新潮を見る限り、メディアの関心度は河野太郎(58)、高市早苗(60)、岸田文雄(64)の順のようである。
河野は自民党内では変人で通っている。小泉純一郎元首相も同じように称されたが、彼は「自民党が変わらなければ、ぶっ壊す」と勇ましかった。河野にその威勢のよさはない。文春、新潮ともに、河野の持論である「反原発」「女系天皇の検討」を、「議員票を獲得するため、安倍前総理や、麻生元総理など"右寄り"な大派閥のボスたちに配慮をした」(政治部デスク=新潮)ためいわなくなったと書いている。それでは変人ではなく変節漢ではないか。
新潮によれば、河野は「富士山のような人」だそうだ。遠くで見ると美しいが、実際に近寄ると......という意味である。官僚などにはパワハラと思えるような言葉遣いで威圧するが、それはメディアに対しても同じである。「外務大臣時代、記者が日露関係について質問したのに対し、なぜか答えず、"次の質問どうぞ"と4回連呼したのは有名です」(同)
同じように首相時代、子供じみた言動をして顰蹙を買った安倍前首相でさえ、「何であんなことをするんだ」と不快感を示していたそうだ。河野の唯一の得意技といえばツイッターで、フォロワーが政界一といわれるが、「気にいらない相手をすぐブロックするので、"ブロック太郎"とも呼ばれています」(ネットウオッチャー)
自分の考えを一方的にいい募るのは得意だが、耳障りのよくない意見には耳を傾けない、シャットアウトするのでは、菅首相と変わるところがない。菅といえば、文春は河野の裏には菅がいると見ている。闇将軍気取りの安倍が考えているのは、自分の意のままになる岸田政権を誕生させることである。
河野はいつ寝返るか分からない。事実、安倍が自分を推さないと感じた河野は、「森友学園問題は終わっていない」と公言している石破茂と会い、石破は立候補を断念して河野を応援することが決まった。<「菅氏は退陣表明直前に政調会長起用を検討したほど、石破氏との関係は悪くない。河野・石破連合で、河野氏が一回目から過半数を奪えば、キングメーカーは菅氏になる。安倍氏は反主流に追い込まれかねない」(政治部デスク)>
菅はコロナ対策に無策だったため辞任に追い込まれた。それなら河野も同罪であるはずだが、彼は会見やメディアで、「河野太郎でなかったらここまで来なかっただろうと思っています」(新潮のグラビア)と語っているそうである。彼の辞書には自省という言葉はないのようだ。それに河野の周りには人がいない。彼は下戸だから、仲間と酒を呑むこともあまりないようだ。
こんな話が新潮にある。ウォーキングが河野の趣味らしいが、大臣になるとSPが付くから引き連れて歩く面倒くさいと、議員宿舎の廊下を歩くようになったそうだ。「ジャージーを着た河野さんがイヤホンを付けて同じところをぐるぐる回っている。それが不気味だと、話題になっていました」(自民党関係者)
このように"不気味"で自説ばかりを押し付けてくる人間に、多くの議員票が集まるとは、私には思えない。酒を呑まず、歩くことが趣味という点で菅と気が合ったのかもしれない。だが私のような呑兵衛は、二代続けて下戸首相はやめてほしいと心から願う。私が党員票を持っていたら、酒豪というだけで岸田に入れてしまうだろう。
「高市早苗、総理大臣になれるほどの人なんやろか」愛人説もあった石井一・元新進党幹事長は大笑い
高市早苗は、「憲法改正、靖国参拝、選択的夫婦別姓反対」を声高に叫ぶウルトラ保守で、安倍の後継者を自任する。彼女を愛人にしていたのではないかと噂されたことがある石井一元新進党幹事長は、ブランドものの50万円もする洋服を買ってやっただけだ、それからすぐに新進党を出ていってしまったと笑い飛ばして、こういう。「総理大臣になれるほどの人なんやろか、と疑問に思う。まぁやっぱり安倍が色々動いたんやろな」
安倍の戦略はこうだ。総裁選の第一回投票では誰も過半数はとれない。そうなれば、高市を岸田と組ませて河野に勝ち、岸田を総裁にする。高市には、それなりに処遇するといい含めてあるはずだ。岸田は、最初は二階幹事長を斬ると勇ましかったが、菅が辞任してしまうと存在感が日に日に薄くなっていっている。もともとイケメンという以外売り物がなかった政治家だから、安倍のいうがままに動いているだけだろう。
週刊新潮で岸田の妻・裕子が、「主人の中では"絶対勝たなくてはいけない"と強い覚悟があるような気がします」といっているが、勝つためなら安倍のいうことを何でも聞くということだろう。
私がちょっぴり期待していた石破茂は立候補を諦めてしまった。16人しかいない派閥もまとめられず、カネもないようだから、立候補するのは難しかったことは分かる。人間には、負けると分かっていても勝負に出なくてはいけない時がある。それが今回だったことは間違いない。
サンデー毎日で石破は、『人新世の「資本論」』の斎藤幸平と気候変動から公益資本主義まで議論している。マンガばかり読んでいる麻生や、本などほとんど読まないであろう安倍にはできない読書量が、石破にはある。きのう(9月15日)の出馬断念会見でも、無制限に記者からの質問を受け、丁寧に答えていた。明確ではない点も多々あったが、安倍や菅にはなかった「説明力」は記者たちにも伝わったことだろう。惜しいと思っているのは、私だけではないはずだ。
今回の総裁選は安倍・麻生対菅・二階の代理戦争である。誰が勝っても国民はおいてけぼりにされる。そうさせないために、バカ騒ぎの総裁選の後に行われる衆議院選では、長老支配で腐敗した自民党をあわてさせる一票を投じようではないか。
伊藤詩織さん準強姦容疑の元TBS山口敬之逮捕握りつぶしたご褒美か?菅官房長官の元秘書官が警察庁長官に昇進
週刊新潮が、伊藤詩織に対する準強姦容疑で逮捕状が出されていた元TBS山口敬之の執行直前、捜査をストップさせた中村格(いたる・58)が、全国30万人といわれる警察庁長官に昇進するという人事が、9月10日に内示されたと報じている。当時、中村は警視庁刑事部長だった。その前に菅官房長官の秘書官を3年務めていて、安倍と親しい山口を守れば、安倍や菅の覚えが目出度くなると考えてのことであろう。その通り、同期で先に長官になるといわれていた人間を逆転しての"快挙"だという。
2019年の参院選、河井克行・案里夫妻が広範囲にカネをばらまいた事件で、広島県警は広島地検と協力して捜査を進めようとしていたが、早々に降りてしまったのも、中村の意向が働いたといわれているようだ。
この選挙も安倍と菅がゴリ押しして、案里に1億5000万円もの巨額な選挙資金を流したといわれている。菅が辞任したのだから、警察庁人事も見直すというわけにいかないのだろうか。
眞子さんもNYでは共働き!?小室圭の就職内定先は中規模法律事務所で高給期待できず
世の関心を集めている秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚だが、読売新聞が「結婚決定」と報じてから動きが急である。小室圭がアメリカから近く帰国し、会見を開くとKYODO(9/16〈木〉12:28配信)が報じている。週刊文春は9月14日、小室圭の代理人の上芝弁護士が、母親・佳代の元婚約者の代理人を呼び出し、金銭トラブルの解決金の払いに向けた話し合いがもたれたようだと報じている。
2人が結婚するのは、眞子さんの誕生日である10月23日前と見られている。
それまでに最大の懸案である、小室の母親の金銭トラブルと国民への説明をすませておこうとことなのだろう。あれほど、名誉の問題で、カネを払うことはないといい切っていた小室圭が、いきなり解決金を払うといい出したのは、巷間いわれているように眞子さんの意思が強く働いているようである。
2人にとって記者会見は針の筵であろう。これは父親・秋篠宮の意向ではないか。この結婚を少しでも多くの人に納得し、祝福してもらうために、2人の言葉で語ってこいというのだ。本当の試練が訪れるのは、ニューヨークへ渡って新婚生活を始めてからである。眞子さんが考えたこともないカネという魔物が、2人の甘い生活を食い潰すかもしれないのだ。
先週の週刊朝日は、アメリカの有名弁護士グループのAが、小室圭からの入社依頼を断ったと報じていた。全米トップ100と呼ばれる大手弁護士事務所(ビッグロー)のパートナー弁護士Aは、昨年の秋ごろある弁護士を通じて小室圭から「働かせてほしい」と、経歴書のようなものが送られてきたそうだ。
Aは、小室圭は弁護士になるために必要なJDコースに入らず、LLMのコースに入り、1年後にJDに編入したことを問題にしている。「米国での就職活動は、2年生の終わりの夏休みで終わります。事務所のサマープログラム(インターン)で働き、その後よほどのことがない限り、その事務所からオファーを受けて就職します。どの事務所のプログラムに入れるかは、1年時の成績で決まります」
ビッグローのインターンの募集はハーバードやエール、コロンビアといった有名大学から来る成績優秀者の中から絞っていくそうだ。競争はし烈だが、インターンに採用された学生には1年目から2000万円以上の給与が支払われるという。その点、小室圭の経歴には目を見張るものがなかった。あるのは「眞子さまのフィアンセという一点」だけだった。
文春はこれの後を追い、小室圭が書いてきた経歴には、事実と違う点も多くあると指摘している。文春によれば、小室に手を差し伸べたのはNY日系人会の会長を務めたこともあるゲーリー森脇で、彼がやっている個人向けの資産形成や遺言書づくりの助言を専門にしている中規模法律事務所のパートナー弁護士になったというのである。
彼が希望していた、大手事務所でM&Aをやりたいというのとは違うが、就職はできたようだが、そうなれば眞子さんも働かないと生計が立てられない。「若くて職歴がほとんどない場合、米国ではいきなりどこかに就職するというのは難しいです。インターンなどを経て、初めて同じスタートラインに立てます。眞子さまとはいえ、すぐに仕事というのは難しいのでは」(ニューヨーク在住のジャーナリスト津山恵子=週刊朝日)
われわれ下々のように、眞子さんが「カネが仇の世の中」だと身に沁みて思うことがないよう願っている。そのためには、小室圭が馬車馬のように働くしかない。(文中敬称略)